JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

2016-01-01から1年間の記事一覧

カルトス!!!!

人生には「出会うべくして出会う」という瞬間が存在すると思う。 そんなわけで活動告知もせんと月末に4本のライブをこなすという特殊環境に今私はおるわけです。2本終わったし残り1本は1曲だけしかやらない特殊ライブ、あと一本はライブハウスがやるお祭…

バス停トーク取材旅行とモルモン教の姉妹

おれにはこんな趣味があり、ずいぶん前からブログもやっておりますが何せこれ、隣の県への旅もの。しかも交通の便的には高速道路を使わなければ1泊は辞さない場所までは掘りつくしており、竹田や佐伯と行った県南エリアはじっくり取材するにはなかなかカミ…

アナーキー・マジカルカナブン・てっちゃん

ちょっと前にお葬式をやって思ったのだが、本当に親戚やらを集めたり宗派の違いだったりで調整するのが大変であった。 「おれぶっちゃけ無宗教ッスよ〜」 暢気に言おうものなら多数決で袋叩きの世界である。まあ幸い自分とこは父の葬式で浄土真宗と判明して…

あの世はあの世で忙しいんだろう

四十九日法要の晩、女神みたいな格好で出て以来カミさんが夢に出なくなった。 …これに関して色々考えるところはある。何せ現世の法事でクソ忙しかった。 向こうでもこれ、忙しいんじゃなかろうか。色々手続きやらで。 「はい、法要やっていただきましたね。…

四十九日の夜は更ける

カミさんの四十九日法要が終わった。心境もだいぶ変化して来た。やはりこの仏事って上手いこと出来てるもんだなあと感心している。 わらわらと集まってきたわが兄弟やら嫁の親族たちとお坊さん待ち時間に、6月にオードリー若林が優勝したIPPONグランプ…

涙雨の二日市

カミさんの法事の手配と仏具の買い物関連がようやく片付いた。法事が終わったら、初盆までしばらくは落ち着くことになる。こういうニッチな買い物は、案外町の商店街が役に立つものだと思い知る。世間話も出来るし。 しばらくカミさんの思い出話をしていた。…

はじめての月命日

はじめての月命日の夜。 隣の部屋からはカミさんの辛い咳の声は聞こえなくなったが、代わりに雪のように孤独感のこもった静寂が聞こえてくる。 普通にご飯を炊き、普通に味噌汁を作り、普通に料理。テレビを観る。思い出はいっぱいある。「ごはんよー」の声…

どんこさんのチョコレートは続く

カミさんのチョコのブログ。 本人は本当に「いや、誰だって出来るから。トレースだから」周囲「スゲエ!!」だったわけなのですが。 日曜の晩から今朝にかけて不眠と動悸で大変体調を崩した。身体的理由はわからない。いやそもそも音楽ごとで友人になった百…

愉快な20代の足跡

カミさん、昔エヴァにハマッてたんですな。 放映時にリアルタイムで観てたみたい。だから当時のあの熱狂をよく覚えている。 さて福岡ではコミケみたいな同人誌即売イベントが福岡ドームで行われてたりするわけですが、エヴァブームのとき、本当に人が多かっ…

生き残ったふたり

昨日は20代の頃のカミさんと自分を知っている人と飲んだ。偶々福岡に来ると言うので。自分も家にこもりきり、来客もなしの身分。自分で出かける前に鏡で顔を見たが、確かに憔悴と言うより精気を感じない顔。まあそんな状態で天神まで足を運んだ。病院の見…

I'm so sad

こないだ出たラウンジサウンズには前打ち上げと言う面白い儀式がある。 一緒に出たバンド、薄力粉麦子という夫婦ユニットと一緒に飲んだ。夫が米国人、妻が日本人。高知県から引っ越してきたばかりという。 そういえば入院中のカミさんに英語で見舞いメール…

ラウンジサウンズ御礼

昨日は宇宙サービスのライブ。お客さんはなにやら別のイベントと客かぶりをしたらしくいっぱいお断りメールを戴いて普段来てくれる人の半分の実数に終わったのだけど、それでも満足なライブになった。きっとカミさんが居座る席が必要だったんだろう。そして…

永遠の反抗期娘

カミさんは間違いなく「永遠の反抗期娘」だった。とにかく、実家に帰りたがらなかったし、今年の夏場はクーラーと介護ベッドのある実家で療養してはという提案も 「干渉されるのが嫌」 と拒否を続けた。実際向こうの実家の方々とカミさんの印象を尋ねると明…

カミさんに怒られた日

思い出せば最期の半年は辛かった。 カミさんの体が、心が、ばらばらになっていく。そんな思いをした。 2Kの部屋に住んでいる。お互いが一部屋づつ。テレビのあるカミさんの部屋からはいつも笑い声がこだましたり、ソシャゲの音がしたり。でも、その合間に…

自分が見せ付けられたもの

今年に入ってカミさんはずっと「持っていなかった」と思う。 だからこの結末も予見は出来ていた。出来ていたからなんだ、だけれど。 その持っていなかったって根拠はたくさんある。その大半が個人的な霊感的なものに過ぎなくて、口では上手く言い表せないの…

カミさんの覚悟

自分にとって、何をやっても許してくれる人だった。そして逆もまた然り。今思うときっとそういう関係だったのだ。 おめおめと自分だけが生き残って、2週間目が経とうとしている。最初のうちは自暴自棄な食事を摂ったりでたらめに過ごしたが、じきに落ち着い…

10/12(水)ラウンジサウンズに出ます

カミさんが亡くなって二日後くらいだと思う、早速ボギー君が「ラウンジサウンズ出て!」ってオファー投げてきた。10/12(水)のラウンジサウンズに出ます。10/12(水)「ラウンジサウンズ」 会場)VooDooLounge 時間 open 19:00 start 19:30 料金 1500円+1drin…

麻婆春雨の夜

がんと戦うのはとても辛かったろうなと思う。 今になって、カミさんを失った悲しみや喪失感は果てしなく、今日も夕方まで寝込んでしまうくらいだった。けれど彼女に蘇って欲しいという気持ちはあまりない。あのガンというものと戦う恐怖は彼女も二度と味わい…

「おれは、こんなことでは死なねえよ」

自宅での初七日法要が終わった。最近は葬儀のその日にやるものだが、葬儀屋にあまりお任せをできなかったので別日にやることに。祭壇などに不安があったのだけど兄妹の縁者に花屋がいたり仏事に詳しい人がいたりで色々してくれて、立派な祭壇が出来上がった…

嫁の銀の庭

本日長年連れ添った妻、どんここと西村美起が亡くなりました。享年39歳。卵巣がんでした。 葬儀はそのまま今日身内でしめやかに済ませました。 明日出棺までの時間どなたでも焼香できます。福岡市博多区竹丘町一丁目5-38れんげ葬祭南福岡斎場にて、午前1…

君のいうことは正しいのはわかったから

こういう本音を言ってはいけない事には訳がある。 http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.html 失礼ながらこの人の本業がアナウンサーであることも何も存じ上げない。 ただ、淡々と自分の実体験をこめてこの本音がいかに正しく、そして…

カミさんという生き物

わけあって空いているカミさんの部屋を少し片付けている。ひょっとしたらでかい介護ベッドの類でも入れなきゃいけない状況になるやも、だからだ。 収集癖を持つ主人のいない部屋というのは侘しいもので、一つ一つにどんな想いが込められているのかは全くわか…

青い靴

カミさんの調子が思わしくない。 まあ病状をつらつら書いてもどうにもならないので割愛する。今絶賛話題の感動ポルノになるだけだ。まあ発信側の当事者の気持ちがわかる身としては、それにいちいち白けて声を挙げるるフツーの方々のほうが「飽食の愚者」にし…

テクマ!追悼

人前でライブをするのは大変なのである。 まず客集めも大変だしそして会場は?オケバックであるならそこそこ音量の出るアンプを確保するには?そして演じる場所とお客さんの場所の確保。PAの存在。 そこまでしてやるにはもちろんその客の前で見合ったこと…

映画の予告編のような日

今日あった出来事をつらつら書く。午前中に起きた話を。 もともとカミさんは4週間ほど入院をしていた。この間だが病院食はほとんど口をつけず、胃袋がすっかり縮こまったのか退院してから一週間、食欲は全く戻らなかった。退院してからほとんど食事を取らな…

シン・ゴジラの感想

ちょっと前に選挙が立て続けに起きました。 イデオロギーにかぶれていなかった友人たち(特に音楽系)が大挙して突然 「この国は危険な方向に向かっている!戦争の出来ない世の中を!原発を止めよう!」 と感化されたような発言を始めました。まああの候補者…

ラウンジサウンズ帰還

7/11にラウンジサウンズに帰還しました。 ラウンジサウンズと簡単に書きますが、今主催のボギー君は売れに売れっ子(※主に息子パワーで)。なので会場も彼目当てに…、という訳には行かず、あくまで一地方都市のライブハウスの平日ブッキングです。 まあだけ…

久々に告知をします

来週自バンド宇宙サービスのライブをします。 6/21(火) Sound Without Equal Utero OP/18:30 ST/19:00 前売¥1500 当日¥2000(+1d) 【CAST】団地ファンク妻、KOVACS(東京)、GLAMOROUS、Cycaq、宇宙サービス 先月、一人でライブをやりました。 カミさんの闘病…

必殺仕業人2015

私めはWeb1.0時代に個人サイトを作っていた世代です。 そりゃあもう「○○さんのほめぱげ」がうじゃうじゃあった時代の生き残り。 他人のソースをいじくっては適当にテーブルタグでホームページを作り上げ。 まあそんなのが許される時代じゃないと思い知ったの…

モンド君成長記

福岡バンドマン界ではおなじみのモンド君が今日中学の入学式を迎えました。 (描いてもらったうちの夫婦の絵) ボギー君と知り合ったのは2005年11月のラウンジサウンズのオファー。その時モンちゃんはまだ立ち上がってすぐの子で、確かその年末の40人弾き…