JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第68話「あんたこのクックパッドをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、ミドリムシの出産にたちあう

脚本:ドブ沢ニコルソン
監督:大熊ニコルソン

あらすじ

 和紙の産地として知られる房州のある村はその年増え過ぎたキョンたむらけんじ)の食害に遭い畑が壊滅。百姓・萬蔵石橋蓮司)は同じく食い詰めた数名を集め、紙問屋どんぐり屋の丸兵衛(スーパークレイジーさん)の長男勘太(イーロン・マスク)を誘拐し、良心の葛藤に苦しみながら身代金を強請り取らんとする計画を実行に移す。Twitter買収中の勘太を巧みに誘し、丸兵衛からは身代金の334両をせしめることにも成功。あとは勘太を無事に引き渡せば人知れず終わり、というところで仲間のクボ吉(やす子)が青い顔をして萬蔵のもとに駆け付ける。勘太を匿った富津の岬に聳え立つ謎の建物は、よりによって嘉吉が時代考証を越えて電気を使用するために建設した個人所有の原子力発電所であり、何かしらのはずみで人型ロボに変形、勘太を乗せたまままっすぐ江戸に向かっているのだった。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

勘太を演じたイーロン・マスク氏はTwitter買収中ノリノリで参加。撮影中に変な指示を与えて重篤なバグを引き起こし、青バッジがユーザー全員につくなどのトラブルが発生した。

解説

 「今度こそゲル美を殺すつもりで書いた」と胸を張るドブ沢ニコルソン作品。時代考証を超越してしまう嘉吉の業が深く描かれ、結局やいとやが放射能汚染から江戸を守ることになる結末と相まり新仕業人チームに亀裂を走らせる展開となっている。この回から最終回へと続く殺伐とした作風を予兆させる佳品となった。出戻り銀次の入浴シーンや、嘉吉の伝説のアメリカンフットボール殺しなど外連味のある演出も満点で、この回をベスト・エピソードに選ぶ人も多い。

脚本上では簡素に変形するだけのはずだった原子力発電所だが、倉橋ニコルソンの無駄に手の込んだ造形で作中の通りに。着ぐるみ等なく自立・自走後意思を持ち、人類の手に余り太陽系外に放擲された。放映当時のファンアートや同人誌などに多く見られる嘉吉の赤スーツ姿は後期話数数回に見られインパクトを残した。

次回予告

知ってしまった人の痛み、そして悲しみ。このやりきれない気持ちをせめて、あの人に伝えたい。404エラーです。しばらく時間をおいて接続しなおしてください。次週新必殺仕業人、ご期待ください。