第40話「あんたこのユングフラウヨッホをどう思う」
※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。
脚本:ドブ沢ニコルソン
監督:大熊ニコルソン
あらすじ
やいとやは患者の切絵師寅吉(下元年世)の肝の病がどうにも手に負えず、兼ねてより顔見知りの蘭学医原田玄庵(清水紘治)へと紹介することにする。医師の腕はもとより篤志家でもありやいとやも一目置く存在なのだが、彼の眼光にどうにも自分と同じ宿業を察して冷汗をかいていた。察する通り彼には裏の顔があり外道殺しを働く仕業人で、殺した死体の一部は医学の発展と称し実験を繰り返す非道の存在であった。その玄庵による世界初の生体肝移植で全快した寅吉は、一番弟子・巳之吉(羽田洋介)が行方知れずとなっていることを知る。方々探した果てに巳之吉の不義理と玄庵の抜け荷への関与が発覚。そして寅吉の体内には「死の直前に仕業人に『しっかりしろい』と声をかけられると1キロ四方があとかたもなく吹っ飛ぶ爆弾」が埋め込まれている罠を知る。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。
解説
ドブ沢ニコルソン得意の難関突破編。またしてもドブ沢家実家で何かあったらしく、脚本の最終ページは「大熊君、嘉吉を今度こそ爆弾で跡形もなく吹き飛ばすんだ」と糸見渓南の書画で締めくくられていた。生体肝移植について「この前、平賀源内がそれやったよ」というメタフィクション的なドライな台詞を吐く捨三が印象的。玄庵は死なず生き延び、玄庵以外は五万人近く殺害するラストには賛否両論あるが「流石にまた大覚寺を吹っ飛ばすわけには…」とは監督大熊ニコルソン談。
次回予告
詳しくはプロフなど誰が読むものか。この動画を見て下さいとか見るわけがないだろ、世の理。水ぬるむ春の北欧に思いを馳せ、修羅の道をただ突き進む。次週新必殺仕業人、ご期待ください。