職場
恐怖に打ち震えて仕事をしていた。
会社はいつもどおり。
話題は一切なし。
普通どおりに笑って、いつもどおりに仕事だった。
夜10時まで続いた。
誰も、いつもどおりだった。
明日の話をして、めいめい解散。
みんな同じように、恐怖に打ち震えていたと信じたい。
みんな黙っているものと信じたい。
もし彼らが現状を把握していなくて、そうしていたのであれば。
それは現場で戦っている彼らの努力の成果だと信じたい。
彼らがそうあるとしたら、間違いなくここまで最悪の最悪を食い止めている現場の人々の功績だから。
打ち勝って欲しい、遠くから祈るよりほかはない。