JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第23話「あんたこのわんぱく大王をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、油田を発見する

脚本:保利ニコルソン
監督:松野ニコルソン

あらすじ

 急に発生した宇宙の出稼ぎのいとまで久々に地球に帰還したせんとりつ。しかし久々の江戸の我が家からは何やらサイケデリックな音楽が大音量で鳴り響き、怪しげな男たちがうろうろと屯をしていた。間借りのアッシュ之介はこの部屋で自身の単独ライブを敢行する腹らしく、せんとりつをお客と勘違いしてうっかり無礼な客いじり。ほどなくして女子高生の制服のまま主水が帰宅、その容姿に堪忍袋の緒が切れた二人は激昂。およそ2時間ほどは続いたであろうせんとりつの罵声と怒号をアッシュ之介と正座して聞きながら、「俺は食い扶持のために何故こんな格好を…」と憤っているところに、いま宇宙を席捲し蹂躙しようとしている元凶・わんぱく大王(GACKT)が江戸に現れ、ちゃんと時代考証を守った刀で店のものを殺傷するという普通の外道殺しを始める。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

期末試験の成績が上々で、上機嫌で帰宅する主水だったが…

解説

 冒頭に出て来るシャトレーゼのケーキが非常に美味しそうで印象的な今エピソードは、中村家コント濃縮版といった趣。他シリーズと比較してケチでしみったれて貧乏くさくてドライな作風と評判の仕業人らしいエピソードとして評価の高い回である。やいとやの占いシーンでは、オリジナルの13星座占いを披露。俳優座の役者の宣材写真を並べ、菅井きん・鶴田忍・阿藤海そして原田芳雄の顔写真を手に取りなんとなく頷いて出陣した。

何となく頷く大出俊氏。左は写真並べアシスタント・おこう(千勢じゅんこ)。