JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第61話「あんたこのインディーズビデオをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、工場を見学する

脚本:野上ニコルソン
監督:工藤ニコルソン

あらすじ

 時代考証を完全にしくじり仕えるはずの信長様がいないことに気付いた武将様(ミサイルマン西代)は、これからは武将の時代は古いと考え商いの真似事を始めることにした。手先が器用でスイーツとか大好きな武将様が考えたのは、厳選された丹波の小豆と和三盆を使用した極上の練り切り菓子の中に、メリケンの「キンダーサプライズ」を参考にして精巧なミニチュア歴代武将人形を忍ばせた「餡卵」。これがたちまち江戸の街で爆発的ヒットとなり、主水の女子高でも勿論大流行、その評判は宇宙に出稼ぎ中のせんとりつにも届き無心される始末。その頃時を同じくして時代考証を完全にしくじっていた転売屋の美濃吉@せどり生活で年収5000万(小泉孝太郎)は、これらを買い占めて一儲けを企むも江戸の世にインターネットがない事に憤慨、長州藩薩摩藩をけしかけ明治維新を起こそうと画策する。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

マネージャーの手違いで武将様役で引っ張り出されたミサイルマン西代氏は見よう見まねの武将様キャラと意外な手先の器用さを見せ、その後闇武将様バスツアーまでも開催、コンビ仲に少しだけ亀裂が入ったとか。


解説

 時代考証に翻弄される弱者の叫びをテーマにした安定の野上ニコルソン作品。結局薩摩藩からやってきたタンクトップにグラサンの悪党軍団(ネルソンズ)がすべての元凶になる展開は工藤ニコルソンの指示による演出。映画版『新仕業人』が公開されたおり、グッズとしてこの餡卵が法正・王平張嶷・沙摩柯・諸葛瞻など三国志の蜀のマイナー武将フィギュアが封入され発売された。なおどのフィギュアもどう見ても某ナメック星の戦闘民族たちにしか見えないデザインで、大半がメルカリで投げ売りされた。

作中の「餡卵」に入っていた武将人形は倉橋ニコルソンによるもの。「よくわからんけど昼にやってる韓国時代劇に出てくる奴を意識した」との証言を残している。(※出典「必殺シリーズマル秘史」高鳥ニコルソン著)

次回予告

気が付けば行くあてもなく、その道を選んでいた。たとえ愚かしく、無謀なこととは分かっていても、一縷の望みに賭ける男と、そしてそれについてゆく女。次週新必殺仕業人、ご期待ください。