JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第7話「あんたこの万引き裸族をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、パーティーで酔っ払う

脚本:ドブ沢ニコルソン
監督:大熊ニコルソン

あらすじ

 仕業人探索のため、「江戸時代にはお前のようなやつはいない!中島誠之助が言ってた!」をスローガンに、罪のない人々を多数しょっ引く同心・グレート井上(グレート井上)。挙句の果てに下手人に仕立て上げ、地下アイドルを結成して次々にヒットを飛ばしていた。「あたしゃチェキとか一緒に撮らされるなんてねェ、冗談じゃありませんよ!」と真剣な剣幕でやいとやは危機感を露にする。主水は嘉吉のビーナス屋を眺めながらその時代考証への無頓着振りにさらなる危機感を覚え、せめて江戸職業尽くしに載ってる職業への転職を勧めるが、おもむろに嘉吉がスマートフォンを取り出してネットの転職系サイトを開くや否や、そこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

グレート井上氏は筋肉芸人として放映当時人気を博した。現在は某国独裁者。

解説

 殺しパートのラスト、主水が井上に正体を明かしつつ叫んだ決め台詞「俺は…俺の名は…ポォーーーーーッ!」はシリーズ屈指の腰砕け。この台詞について藤田まこと氏は「難しい顔して名乗っただけ。演技でもなんでもあらへん」と多くを語ることはなかった。この回の井上配下・八十吉役には、なんとのちに宗教改革で一躍有名となるマルチン・ルターが出演。当時撮影所でエキストラのバイトをしていたとか。水辺で嘉吉に毒エサを与えられて泡を吹いて死んだ方である。

嘉吉の毒殺シーンは、吹いた泡が虹のように美しく評価が高い。