JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第19話「あんたこのファクトチェックセンターをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、標語に涙する

脚本:ドブ沢ニコルソン
監督:大熊ニコルソン

あらすじ

 江戸時代だというのに東京駅から新幹線に乗る旅行を計画して、己の時代考証のなさを詰られる嘉吉。見かねた主水は同僚の女子高生探偵ゆか(ほんこん)からのLINEで知った、時代考証もSF考証もものともしない者共が住む隠れ里を嘉吉に紹介する。煌びやかなネオンに彩られたサイバーパンクな街の真ん中で、世界初の生体肝移植を成功させる平賀源内(山本學)。おい、いくらなんでもそこまでは無茶だろう。時代考証しっかりしてるのか?等と視聴者(西田敏行)がツッコミを入れるが、すかさず捨三が「源内だよ!!なんとなく納得するだろ?じゃお前、諸葛亮孔明がビーム放ってもさ、なんか納得しかなくね?」などと開き直る。その納得のいかない視聴者を誑かし、役人・西田(役所広司)殺しの下手人に仕立てる口入れ屋のボメ蔵(メシエ星雲人)。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

女子高生探偵ゆか。ほんこん氏は今撮影に向けいろんな意味の肉体改造を敢行したという。

解説

 平賀源内がその台詞を聞くやいなや反重力マシンと核融合炉を発明するあたり、製作者たちの余裕が感じられる悪乗りっぷり。ただ山本學のキャスティングだけはイマイチ冒険していないというか。山本學氏はノリノリで、「ボクの芸名は、まなぶじゃなくてがくっていうんだ、ヨロシクネ!」と楽しげなアドリブを放っている。核融合炉の爆発の撮影ではロケ地の大覚寺をあとかたもなく吹き飛ばしたが、三日ぐらいなんとか誤魔化すことに成功した。

この状態で三日ぐらい誤魔化した桜井ニコルソンは、その後執行猶予3年くらいが付いたという。