JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第6話「あんたこのオニナッツちゃんねるをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、一日体験入学する

脚本:野上ニコルソン
監督:長嶋ニコルソン

あらすじ

 冷蔵庫にフォアグラを取りに行った際、うっかり備前屋(マイケル・ビフ)の抜け荷の秘密を知った小間使いお駒(道場六三郎)。命を狙われることになり、小粋なアメリカンジョークを話しながら追ってくる備前屋の手先勘蔵(ユン・ピョウ)、米八(嵐寛寿郎)をかわすため、たまたま仕業人のアジトである捨三の洗い張り小屋に逃げ込む。彼女から事情を知った捨三は仕業人たちを招集、嘉吉の時代考証を無視したダイナミックな提案でドラえもん大山のぶ代)に頼むことにする。早速例の陽気な掛け声とともにどこでもドアが出現、お駒と仕業人たちはしずかちゃん(金子信雄)の風呂へと直行する。案の定入浴中のしずかちゃんの意外と野太い怒号が飛び交う中、そこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

入浴中のしずかちゃん(金子信雄)。

解説

 メーンライターの一人でもある野上ニコルソンの得意とする「泣きのアメリカンジョーク」が冴え、名作と名高いシリーズ5924弾「シン・必殺コマンドー人」最終回「主水リパルサーブラストする」へと結実する下地が垣間見える。なおテロップでは監督を「長嶋ニコルソン」と表記されているが、カメラの使い方や映像作品そのものの概念がよく分かっておらず実質撮影の高坂ニコルソン作品。この回のやいとやのメイド服姿は、ファンの間での語り草となっている。

お駒を演じた道場六三郎氏は当時人気絶頂の63歳。