JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第5話「あんたこのクエン酸回路をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、サーモグラフに驚く

脚本:國弘ニコルソン
監督:工藤ニコルソン

あらすじ

 香具師しょうた(Exit兼近)率いる上方の仕業人組織「大滝秀治」が江戸に上陸し、押し込み強盗などの外道殺しを働く。普通に金品を強奪し、江戸時代使われていたタイプの刀で店のものを殺傷するというスタイルで。銀河帝国だの、サイボーグだの、異次元だのを相手にしていささか疲弊気味であった奉行所は安堵の表情を浮かべつつ彼らの捜査に当たる。いっぽうで仕業人たちも裏稼業の掟を守るため主水グループが立ち上がり、「外道殺しを許さない市民の会」を結成。小池都知事辻元清美)との面談を取り付けこれを迎え撃とうと新宿副都心に向かうが、しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

エクラン金星集団の金星ミュータント俳優3人によるリハーサル風景。

解説

 しょうた一味の仕業人・サイコパスの米吉(吉田兼好)が強烈。尻から出す粘液で主水をしびれさせ、体を動けなくしてから自らの巣に運んで捕食しようとするシーンは、日本粘液業協会からクレームが来たほどのリアルな残酷描写であった。カメラマン・高坂ニコルソンの執念が光るシーンである。なおこの回の主水の殺しに使われたBGMは、「仕置屋」の初代主水のテーマ。これをスタッフ20人が鼻歌で歌ったアレンジである。

当時の放送コードでも、基準ギリギリの捕食風景。