JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第28話「あんたこのフィナーレいさみあしをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、ごみ拾いで一両拾う

脚本:保利ニコルソン
監督:松本ニコルソン

あらすじ

 「これで…いい」仕業人・中村主水と奥州柴山藩・土屋小十郎(浜畑賢吉)との一騎討ちはその一言で終わりを告げた。「仲間を喪った悲しみ、その敵討ちとはいえ、罪のない者を手にかけた苦しみを背負って霧の中に消える主水。いい最終回だった」そうつぶやきながら仕業人最終回が映るモニターを消す喫茶田島屋マスター・五色田伝兵衛(津川雅彦)。「健全な時代劇には健全な魂が宿る、そう私は信じていますから。」そう言い放ち、喫茶田島屋に集まった新仕業人レギュラー主水・やいとや・嘉吉、そして出戻り銀次や中村家の間借り住人達にマムシ酒をふるまいながら、伝兵衛は「そろそろ終わりにしよう、新必殺仕業人を」と切り出す。そしてここまで27話の活躍を振り返り、彼らの中から一人MVPを決めることとなった。しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

津川雅彦は今回「喫茶田島屋」マスターとして登場。後半の回想シーンでは橋掛人柳次ブラックにも変身している。

解説

 同時期撮影されていた「斬り捨て御免!サイバーエージェント編」のうっかり核実験で京都映画撮影所が跡形もなく吹き飛んだため、急遽最終回のいさみあしとして制作された総集編回。MVPはレギュラーでもないのに2回出た小料理屋のおふく(フワちゃん)が順当と思われたが、幾度となく難しいホンを担当し放送にこぎつけ続けた監督・松野ニコルソンに決定した。なおマジで振舞われたマムシ酒に激怒しタイガー・ウッズ氏が降板、そのまま退場。

MVPに輝いた松野ニコルソン。MVPの賞品には樺太の領有権が贈られた。