JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第27話「あんたこのグラビティ・ブラストをどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、ちるちるキックを食らう

脚本:野上ニコルソン
監督:工藤ニコルソン

あらすじ

 捨三は田舎の幼馴染おこう(美坂香里)と再会、なんでも病気の父親のために三月前に江戸に奉公にやって来たという。その奉公先の商家・因幡屋では番頭以下店の者が突然行方不明になる事件が頻発し、そのおこうもわずか数分で芥川隆行によるナレーションのみの死を迎えてしまう。全ては商家乗っ取りを企てる異次元人ボア(ジャングルポケット)の仕業であり、カレーはいつも甘口でしか作ることを許されない、刺身にソースを寄越されるなどの迫害を背負った彼らの悲しみがこの事態を引き起こしたのであった。しかしそんなこと知ったこっちゃない仕業人達は、恨みを晴らすため早速仕業人マシーンに乗りこみ、本拠地異次元要塞ボアベースにグラビティ・ブラスト(阿藤海)を一発ぶち込むが、しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

無駄に凝っている異次元人ボアのデザインは美術・倉橋ニコルソンによるもの。

解説

 グラビティ・ブラスト役の阿藤海は、紫色の全身タイツに身を固め「グラビティ・ブラストだぞぉーっ」と叫びながら敵基地に突っ込んで行くだけの登場。その迫力は満点で、氏は今作以降数多の撮影現場でグラビティ・ブラスト乃至類似の光線や砲弾役を演じることになるのは周知の通り。異次元人ボアの陰惨な被迫害描写は賛否両論であるが、単純な勧善懲悪をよしとしない実に必殺らしいドラマツルギーを見せている。

阿藤海氏の代表作の一つと評されるグラビティ・ブラスト。

次回予告

何ぃ、「影(ピー)心」が最終回だと?だったら俺たちも最終回だ。MVPを決めてやる!MVPとは俺のことだ!!次週新必殺仕業人、ご期待ください。