JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

人生焼畑農業

 実は次に何をするかを少しづつ形に考えている。
 まあこの国には勤労と納税の義務があるし、実際それを果たさないとメシも食えずに死ぬしかない。実際のところ白状するがカミさんのガン発覚後5年は、きっとカミさんのゴールまでおれの人生設計を焼畑農業にしていくしかないと考えていた。まー上手く嫁はランディングしやがった。腹が立つ結果だが、仕方がないしカミさんに恨みなども持っていない。むしろ

「愛よ」
 本当に暁美ほむらのように後先を考えない献身愛を成し遂げてしまった。晴れやかな気持ちすらある。と同時に今、裸で焼け野に立っている自覚は凄くある。

 だが考えてみよう。焼畑農業ってことはだ。そっから先に芽が出るってことじゃね?
 そんなこんなだがまだまだ立ち上がってやらなくちゃいけないことは山積している。実現には今手持ちの食う技術では少し心もとない。そんなわけで晩酌と引き換えに新たな技術を求めてスクールに通う事にした。旧知の人がやっている場所であるしその方もたいそうカミさんの容態を心配していた。
 なにより人と出会う事が音楽ごと以外めっきり減ってしまったし、仕事を取る営業力が今がた落ちしている。アカンのだ。
 ようやく足元に伸びてきた芽に目が行くようになって来た。ずっと、空ばかりを見ていた気がする。具体的に書きはしないが自分は病んでいる。いい事があったぶんだけずどんと身体的にすら落ち込むようなアレだ。だがそれでもやれることはやんなきゃ。

 という訳で今色々と考えている。このブログ、カミさんのチョコのブログ、俺の趣味のバス停のブログ。そして音楽活動。また過去のHTML作品や日記や参加型サイトやら、いろんなものをもうちょっと再生しなおさなきゃなあと。やっぱどっかで自分にリセットボタンを押したら負けなのだ。スクールは商用WORDPRESS講座(!)なのである。このブログも巻き込む事になるだろう。おれはようやく再生に向けて少しため息をつきながら立ち上がる事にした。いつかカミさんとの再会のその日まで歩くしかない。