JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

R-TYPE FINALと松本K

 シューティングゲーム上の芸術表現というジャンルは、非常に語られることが少ない。なぜならそれを理解した上で全てを体感できるほどの腕前のゲーマーというのが、非常に限られた人種だからである。
 ゲーマーでかつ芸術表現に造詣の深い、という人種は確かに少なからずいるんだがいかんせん、どちらの門を叩くにも間口が狭すぎる。

 いやー、土曜にR−TYPE FINALやってたら、妹の子供が大挙してやってきたんですわ。で、ずーっとこっちがプレイして見せてたんですけどね。
 このゲームって、まあ一番最初の「R−TYPE」のときのデザイン論が「エログロ悪趣味モンスター大集合」でね。原色のどぎつい色の異形の怪物たち、男性器そっくりの蛇が女性器のいっぱいついたような怪物から幾度となく出入り。その怪物の名前はさりげなく「ゴマンダー」。胎内からは水子がうようよと。
 以後、続編では「ゴマンダーとつがいのキャラ(弱点がモロその形!)」、敵の外性器から体内に進入、精子型の浮遊物に追いたくられるステージ、乳房型のボスキャラが弱点部分を触手でつままれる表現(苦笑)など、ともかく「シューティングゲームでエロを表現する」限界ギリギリをぶっちぎりでハイウェイ激走してたわけです。

 いやー、FINALようやくエキストラステージ以外終わらせましたが、徹底したエロのギリギリの表現の行き着く先は、やっぱりエロそのものであるということをこの作品は教えてくれた気がします。
 しかも、それが本当の作品全体が表現したいことに向かう、滑走路に過ぎないところが素晴らしい。

 先日の堕天使の対バン、松本Kという男の目指してる表現の地平がこのゲームと凄くかぶっていて、ちょっと再評価しちゃいました。もっとも彼の場合、モロ表現をやっちゃうところがあるからそこは僕には合わないんだけれど。

 でも本当のところ両者とも、本当の本当に表現したいとこはきっと純粋なエロだよね(苦笑)。