JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

旅行記(4)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=103936&media_id=2

町には抗議のメールや電話が殺到。
「このニュースで日記書いた人」にはあまりよろしくない誹謗中傷文まがいの感情論が多数。
そして本人は入院。自業自得とは思うんだが、凄く切ない。

結局残された我々に出来ることはこうして数でいじめ返す、野蛮な意趣返ししか手がないのか?
オレ達が考えなきゃいけないのは、何故こういうことがおきて、これを防ぐためにはどう我々が意識を変えなきゃいけないのか、そっちじゃないのか?

俺だって学生時分はいじめられっ子だったし、この前会社だって馴染めずに首になった(苦笑)が、誰も恨んじゃいないよ。でも日本人の集団ってのがいつでもそうやってオレ達みたいないらない子を作って平静を保ってる、その狂気の貌ってのはいくらでも嫌というほど見てきた。
今この先生は初めてこちら側に立って、そのおびただしい鬼たちの顔の群れから恐れをなして逃げ回ってる最中だろうよ。

昔教育系の学部通ってたんですがね、いじめ問題の講義があって、そこでアンケートをとると「いじめはあって当然、っていうか必然」って学生が半分以上を占めてたもんです。
そう、先生だろうが何だろうが。いじめは悪いことだけれど、それはあって当然。それがこのニッポンの風潮であり、おそらくそれが正義。そこから間違ってることに誰も気付いてない証拠に、「いじめをやったあいつをいじめ返してやれ(もしくは便乗していじめてやれ)」って感じの浅ましい意識がテレビから、ネットから聴こえてきて、もううんざり。

 砂に〜描いたラブレタ〜♪(写真左)

 豪快に書き逃げして(※本当は恥ずかしいので消しました)鹿老渡を出発。後に調べると瀬戸内海を船で渡っていた諸国大名の、風待ち港として栄えたという由緒正しい港町だそうだ。
 今でも宿泊業を営む旧家もあるといい、そういえば妙に、旅人が絶えてない雰囲気だけがしたのはそのせいか。橋でつながっているとはいえ、離島の大半は旅人をも寄せ付けない何かがあって、その町の雰囲気でそれがよくわかったりするわけでね。具体的にいうと、看板を出している店がなかったりね。

 広島で行ってみたかったラーメン屋を惜別の念で素通り、そごうで川通り餅を購入。大竹の温泉地で風呂に入り、一気に山口県まで突入。また、下松で行きと同じ「紅龍」という店で中華そばをすすり(やっぱり美味)、中古レコード屋さんに驚嘆しつつ11時まで暇つぶし。そしてまたネカフェでみどろさん

 次の日はダッシュで帰福…とは行かず、長門本山支線を見物に(写真中)。もう日本にそう残ってない「おらが町の支線鉄道」だろう。「バスで事足りる」とか心無いことを言っちゃいけない。この時代まで生き残ってる奇跡がまず素晴らしいし、実際需要があってこその供給なんだろう。末永く残っていて欲しい。やっぱり海は綺麗で、ここにきてやっと九州が見えたのにちょっぴり安堵。

 バス停も写真を撮ったのだが今までで一番ケミカルな名前のバス停を発見。ケミカル過ぎてつまみいじりながらヘッドバンキングだな。(写真右)

 小倉の日明にフェリーで渡ったあと井掘で3号線に合流して、「福岡 64Km」の標識を見て思った。64キロか…近いな。一気に行っちゃうか。その気分どおり帰りはほぼ、ノンストップ。長旅に付き合ってくれた原付の鉄人っぷりに感謝、次に仕事が来たらマフラーを交換しようかな。

 その気になれば人間どこにだって行けるんだな、そう感じさせられたメルボルン特急乗車記。それが醍醐味、旅の麻薬性。