JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

第51話「あんたこの火山探検家をどう思う」

※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。

主水、しぶガキ隊に入隊する

脚本:國弘ニコルソン
監督:長嶋ニコルソン

あらすじ

 風俗取締りを受け食い詰めた噺家・好楽(ジョニー・ポセイドン)は、手妻使い伝次郎(カベポスター永見)の小屋で講釈と前説、雑用を務め糊口をしのいでいた。伝次郎の小屋は科学をわかりやすく手妻で表現するアカデミックさで「江戸のお子様たちの教育のためにも存続」と老中水野忠邦(大出俊)にもお墨付きを頂き、なんとか取り締まりの手を免れていた。一方お上の手入れを受け演目の変更を言い渡された同業の大川曇吞斎(チャーリーシーン)は、好楽の妻おりく(大関優子)を誘拐し、好楽を通じて伝次郎の種を盗もうとしていた。しかし好楽が見た伝次郎の素顔は急進的開国思想の持ち主であり、この手妻小屋の本当の目的は巨大空気砲による江戸クーデター計画の演習であったことが判明。「大川さん、好楽君、おりくさん。さあ私と手を握って」ビリビリビリ「ギャァーッ!」しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。

江戸の風俗取り締まりにより、多くの芸人たちが奢侈禁止令の煽りをうけた史実を絡めた意欲作と称して、でんじろう先生をネタにした安易な現代パロディである。

解説

 水野忠邦役の演者が雑なオタク煽りをしてネット炎上し出演キャンセルが発生、スタジオ内で「この中で水野忠邦を演じた方はいませんか?」とアナウンスしたところ大出氏が挙手、「仕事人vsオール江戸警察」以来4970年ぶりの老中役と相成った。カベポスター永見演じる伝次郎は新仕業人でも屈指のセンス眼鏡系悪役として印象に残る活躍。今作のやいとやの出陣「ロンドン橋の主桁せん断ひび割れ占い」の撮影後危険判定されたロンドン橋が封鎖され、その三日後に見事に崩落した。

やいとやのシャウト「主桁ひびわれ斜め方向に多数…なんだとォ!?」に、日本中のコンクリート診断士が悲鳴を上げたという。

次回予告

映画版のあの音楽が鳴るたびに視聴者は思った。またインチキ臭いレオタード着たくのいちが出てきて、わちゃわちゃした戦闘を繰り広げる、と。次週新必殺仕業人、ご期待ください。