第47話「あんたこのバターカップをどう思う」
※当記事は「必殺シリーズ」「必殺仕業人」とは一切関係がない二次創作です。
脚本:安倍ニコルソン
監督:渡邊ニコルソン
あらすじ
向かうところ敵なしで最早対局を組む者も現れなくなった将棋師・ガマボイラー(中尾彬)は、その知名度と妻・ヒーターゼミ(池波志乃)ののろけトークが好評を博し、文化人の一角として放言家としての地位を築きつつあった。そんな彼が請けた街ロケの仕事は、旗本出身の若手文化人にして容姿端麗の上頭脳明晰、おまけに怪力無双で俳句も詠める猿原ブラ右衛門(別府由来)との賞金1000両を賭けた撮れ高対決であった。江戸の市井が、この二人のどちらが美味しいロケをするかの賭け話でもちきりとなるほどの騒ぎになる中、ヒーターゼミはロケ撮影前日にひそかに猿原家を訪れ夫の勝利を懇願する。猿原はさわやかな笑顔で勝利を譲ることと引き換えに、いつも胸に下げているねじねじマフラーの秘密を要求するも、ヒーターゼミのミイラ作戦にかかりミイラ化し…しかしそこで主水が「おれたちは何か重大な間違いをおかしてるのではないか」と気付き始める。
解説
安倍ニコルソン得意のおなじみ将棋回にして、ねじねじマフラータレント新旧対決と銘打ったシナリオ。街ロケ対決となると思えば最後はミイラ化した猿原とガマボイラーの白熱した将棋対決がCパート半分まで続き、結局男体山が噴火して火口からマグマ奉行(今井健二)を登場させるどんでん返しを見せている。この回は放送局によっては再放送されない場合もあるので注意が必要である。マフラーが解けたあとの中尾彬は確かに放送コードぎりぎりであった。
次回予告
もう一度、巡りくる好機。次こそきっと掴めると、虚空に伸ばした手に残るものは何か。焚火の火の向こうに揺らめく、淡いうたかたの夢はいずこへ。次週新必殺仕業人、ご期待ください。