ラブライブ!のTVシリーズ感想
あ、明日ライブします。アレックとマイとの再会が楽しみです。
12/15(火)「ラウンジサウンズ〜宇宙サービスミルフィーユ過剰」 at VoodooLounge
1500+1d op19
出演)アレックエレジャポネーズ(ベルギー)
宇宙サービス
brownbems
しばキョントリオ
鮫肌尻子とダイナマイト
clawset
司会とDJ)ボギー
***
カミさんにドン引かれるくらいラブライブにはまってしまった。
きっかけは対バンの女の子のバンドマンがみんな薦めてくるからだった。なぜなんだ・・・?おかしい。
と思って観てみたら、うちのバンドに巫女がいる、オタク系のダンサーメンバーがいる、劇中で「宇宙一のアイドルを目指す」、などどうもそれ観て音楽やろうと思ったORやってて良かったギャルが多数いる模様。道理で山口でライブやった時モテモテだったと思った。そして確かに若い女の子にウケがいい。合点が行った。
テンポがよくてご都合主義でもぐいぐい話が進む。43のオッサンですら音楽やっててよかったと思ったよ。
そんでもって主要キャラクター・矢澤にこのサクセスストーリーとしてアニメを楽しんだ。
この作品は、思った以上に深い。沼のように深い。
「音楽活動あるある」探しだけに留まらなかった。
彼女は主人公格ではない。「困った先輩」として登場する。加入するいきさつも
「扱いにくいめんどくさいやつ」
として登場する。
でも、彼女は一度スクールアイドルをやって挫折して、いわゆる「奇跡待ち」をしていた。この奇跡待ちの苦しみ、凄く分かる。
彼女はたった一人のアイドル研究会で何かしらはやっていただろう。
誰も振り向かないようなことでも、何でも、何かを。あの部室で。
だから結局μ’sが現れたときなんだかんだとストーキングをし、部室に最初の6人が現れて部長格として名前を呼んでくれた時、鳥肌が立つくらい嬉しかったに違いない。
そういえば自分のバンドは10年前のある日突然ボギーくんからの「ラウンジサウンズ、出ませんか?」メールからいろんな冒険譚が始まった。何で誘ったのか、どうしてぼくらを知ったのは覚えてないという。
その頃確かに自分は「奇跡待ち」をしていた。最終的ににこっちみたいに、ボギくんが手を引いてくれてたまの石川さんに引き合わせれくれるような奇跡があったり、海里さんに手を引かれてドラムロゴスのアリーナをサイリウムでゆらしたり。
2部の11話、最後まで泣かなかったにこの気持ちは物凄くわかる。
泣いてしまったら、それは奇跡待ちの手を休めることになるから。
彼女はもう次に来る奇跡の事を考えていたんだろう。それは彼女の成長の証。
だから、一番大きな声で泣いた。泣いてもいい、って言われたら、泣くしかないじゃない。
にこはきっとどのメンバーよりも音楽に執着する人生を送るんだろうな、と思う。果てしなく。全編通した彼女の成功体験はきっと、ライブがやれるならと楽器を必死に覚えることも厭わないくらいに成長させているだろう。
なんといっても挫折をしてなお奇跡待ちができる根性があるんだ。
音楽活動をすっぱり諦めて、足跡を半狂乱で踏み消しにかかるバンドマンの同胞を何人も見てきた。その様は無様で見るに堪えない。
「やんなきゃよかったのに」
と冷笑する声に怯え、SNSのアカウントを消し、どこかに消えていった連中。
それに比べたら彼女はなんと強い子なのだろう。そして、幸せなほんの一握りの子のだろう。
そう、書いてるこの俺もまた幸せなほんの一握り。…って、自分は言うほど全然成功してないけど、それでも幸せなほうなのよ。つくづくそう思った。