まだまだ戦いは続く
カミさんの病気、肝臓部位に新たに出来た腫瘍に抗がん剤が効いていないとのことで新局面になってしまいました。
新しい原発部位なのか。抗がん剤耐性が出来たエイズルコトナキシロモノか。いずれにせよ今度の火曜日検査をやって、こっから先新しい治療プラン。
ふー。
カミさんは今回は泣きませんでした。
「とりあえずわしゃ生きるぞ、むしろあんたのほうが心配じゃ」
検査結果を訊きに行った今日はヨコチンロックフェスティバルの日。まー福岡のアングラ音楽シーンの最高峰、90年代サブカルここに健在、奇跡のイベント。もちろん、ぼくは全快という報告を聞いてそっちに向かう予定にしてました。いやー、奇跡ってのはそう何回も起こるもんじゃないですね。起こらないから奇跡ってもんです。
いずれにせよボギさん自体に要件があったのでこの報告をしに天神へ。
「すみません、祭りって時に水を差して」
「いやいや、大事にしてください」
と会話。
その後実家のほうに向かう。
そういや、中学高校の先輩がここらで歯医者やってたっけ。
あれ、土曜で開いてるよ。ふらりと寄った。
「ん、なに?どうした?」
「いやあ、開いてるなあと…それに、かくかくしかじか」
とにかく心細かったのです。本当は、ライブ見に行ったほうがみんなから激励を受けたかもしれないけど、今日はカミさんの横にいてあげないといけない。
「気持ちわかるよ。うん。よし、今度親知らず抜こう!」
「あ、じゃあ今度!」
まずい事を予約してしまった…。
家に帰ってカミさん、ぐったり、だけど終始不思議と生き抜くオーラをまとって。
「まー、とりあえず生き残る事は前提として…めーんどくさいなあもう!」
そしてまた自分のほうを見て「あんたのほうが心配よ」。見抜かれてました。
その後寄った実家の妹からも。
戦いは続きます。
嫌でも。どんなにこちらが弱っていても。
相手は容赦ないのだから。