真面目に事故りかけた、その時嫁は
盆案件を今日済ませてきました。近所の格安レンタカーを借りられたのが今日だけだったのです。
墓参りやら親戚廻りは毎年自分担当です。こればっかは仕方ない。
で、まず最初の目的地が自分の実家。
到着して車を停めて・・・
で、門扉を引き揚げて、後ろを振り返った瞬間。
血の気が引いた。
「うわあ、カミさん乗せた車が後ろに動いてる!!!!!」
見た瞬間がこの状態。
ここから先はスローモーションというか、マトリックスの世界で動いてました。
まず覚えているのは車を体当たりである程度減速させ、それから急いで半開きにしたドアにたどり着き、
「ペダルを足で踏もうと考えるな!手でやれ!!」
その一瞬のひらめきで高速で手でブレーキペダルを押さえ。
そして座席に座ってるカミさんに
「サイドブレーキを引け!!」
…。
……。
………。
奇跡的に無事!!!!!!
いやー、危なかった。サイドブレーキの引き忘れが原因。
家の前の道路は緩やかな傾斜がついていて、しかもその傾斜は後になるにつれて急になる形状。
あとほんのコンマ何秒気付くのが遅れてたら、最初の体当たりで車は止まらず自分は轢かれてたと思う。
そして、はみ出した道路に車がこなかった幸運。
結構交通量、少なくもないんです。2車線で中央分離帯がオレンジ。そう、主要地方道なの。
さらに半ドアにしてた幸運。
…でも。
一番凄い幸運だと思ったのは、カミさんが冷静にサイドブレーキを引いたのと、その状況を全く命の危険と感知してなかったということ。
パニックになったりして、迂闊な行動を起こさせなかったのです。
カミさんは、今日のこの出来事があまりに恐ろしい出来事であった事を全く認知せず、この文章をつらつら書いているこの今さっきも嬌声を挙げながら何かしらお笑い番組なんぞを見ているようです。
あたしゃ体当たりの際にむこうずねを打って捻挫したのですが、幸いひどい腫れまでに到ってなく打撲程度で済んだっぽい。しかしすりむき傷からは血が出ています。それを見て、あの瞬間の恐怖を思い出しては
「よく生きて帰ってきた…」
と思っていたりするのです。
教訓。サイドブレーキの引き忘れに注意。
そして、パニックを起こさないこと。
俺、パニック症候群の持病があるのにこういう命のやり取りの時は本当に冷静だな…。戦場ではきっと前線向きなんだろう。というか、そういう前世があるのかもしれんね…。