JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

宇宙サービス音源「業務用」曲紹介その5「ロシアの文豪」

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■5.ロシアの文豪

 最近多いんだけど太宰府線で生まれた曲は大体定番になる。この曲は西鉄五条駅近くの踏切で突如出来ました。
 こないだその生誕場所にTENGAが放置されていました。使用済みだったかどうか気になります。多分使用済みでしょう。どうでもいい話です。

 完璧に作詞法が「わけありベストテン」や伊集院光ラジオの「青春クソミュージックボックス」です。はっきり言って時事ネタ。
 よく見かける某女優さんのネタですね。ぼくは実はそんなに嫌いじゃないです。むしろ、「どっから見てもカワイイ」より「手に届きそう」な感じがして好きな部類の方ではありますが、テレビでお見受けする際の売り出し方や扱われ方は「完・璧・美・女」的で違和感を覚えたりします。その辺がネット民なんかの「ごり押し」なんていう反感に繋がったのかな?
 なもんでロシアの文豪・ゴーリキーは実際何も関係がありませんが、手塚治虫の「七色いんこ」の「タルチュフ」の回を覚えています。あれゴーリキー作だったんだっけ。
 僕自身思うのですが、ネットが生まれてから「反感」のメンションの飛ばし方が直截的に、幼稚な方法に退化したなあと感じることがあります。
 粋や敬意を感じません。
 この曲が粋になってるかどうかは他人に判断されるべきでしょうが、ねじくれた言葉遊びを使ったりと工夫は為してます。マイナスの感情を吐き出すときこそ、粋にやりましょうと訴えたい。
 まあ、それに唾を吐く人がいるのなら石の下の毒虫のように見えない場所で毒吐いてろと思います。

 中盤、たまファンの人だけが超反応するネタが入っています。ロシアじゃなくてロシヤだろ、という苦情はいまだに届いたことがありません。ぼくは知ってる人はもう嫌というほどわかっていると思うのですが石川さん派です。極まれにてっちゃんがライブで「サンバー!」って合いの手入れてくれますが(※これも超マニアックなたまのネタ)、てっちゃんはGさん派です。
 石川さんと対バンという畏れ多い企画に呼ばれた際、この曲はセットリストに入れるか悩んだ結果
 「洒落が通じないタイプの方から苦情が来るかもしれない」
 という慎重な理由でひっそりと外されました。

 さて、そうこうしているうちに本家剛力さんはCDアルバムを出されたのですが、こういった揶揄を全く意にも介さない愉快痛快なジャケットデザインで発売されておりました。ゆでたまご先生が描いた筋骨粒々な超人・剛力さんがキン肉マンポーズで聳え立つという様に、ひょっとしたらこの曲に対するアンサーなのではないかと身勝手な妄想をして怯えております。

 この曲は自分の作ったオケが採用です。ライブオケ含め、最終的なマスタリングなどはたまきお先生にして頂きました。
 前奏段階でわかると思いますが、打ち込み間違いで生まれた不協和音が面白い具合にトンチキな作用をして、もうこれ下手にいじれなくなっちゃったという結果に。
 よく居るじゃないですか、打ち込みなんて機械的にプログラムして偶然性も面白味もない、なんていう人。「そんなこという人、嫌いです」と含み笑いをする少女の顔が浮かぶような不思議な曲です。

「ロシアの文豪」
作詞 ニシジマオ 作曲 ニシジマオ

 知らない事が流行ってることになってる
 流行らない歌が流行ってることになってる
 つまらないギャグが笑える事になってる
 あの寂しい目をした女の子がスターになってる

 ロシアの文豪

 お母さんはロシアの文豪を知らない
 おねいさんはいつも抱きしめてくれない
 そのおねいさんがテレビを指差してあの子を笑ってる
 あの寂しい目をした女の子がスターになってる

 ロシアの文豪 ゴーリキー

 携帯電話を買おうとしたらあの女が居た
 ネットカフェに寄ったらあの女が居た
 馴染みの古本屋で髪の長い女を捜そうとしたら
 いつの間にかショートカットのあの女に代わっていた

 ロシアの文豪 ゴーリキー