JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

突き抜けるって大変だ

 久々に「まあ、アマチュアだからね」的なごまかしが目に付かなかったアマチュア演劇を見た。
 そこら辺がどうだっていいくらいに引き込まれてしまった。泣いてしまった。
 「〜だからね、そこを差し引いて」で終演後に「面白かったです〜」とおためごかしていた、俺が観たここ何年かの福岡演劇。久々です、真剣に「面白かったです〜」といったのは。本当に申し訳ないここ数年。

 これはもっと多くの人に見ていただきたく再演を願っているので、あまり話のあらすじは書きたくなかったり。ただ一言だけ、あんな風にからりとまとめるとは。
 救いようのない話を丁寧に、時間をかけて愛で包んであのラストまでこぎつけた、みたいな感動があった。丁寧にやらなきゃ、偽善臭いクソみたいな話になる題材だったのだ。役者たちが、みんなが丁寧にやっていた。

 しかし一番笑えたのは下松勝人氏が跳ねる!!踊る!!歌う!!笑う!!昨日藤田氏主催ライブで見たモリソンホテル(50代後半の夫婦デュオ)といい、福岡のオーバーエイジ表現者は元気だ。

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 場所は箱崎水族館だったということでしつこく宣伝。
 宇宙サービスは新曲をやります。来年以降の宇宙の方向性誕生かな?
 1曲は決定。2曲目が今日出来かかってたり。

 「水族舘時代vol.3」

2010/12/26(sun)
at 箱崎水族舘喫茶室(東区箱崎1-37-21)
開場 18:00 開演 18:30
料金 ¥1000+ワンドリンクオーダー

●出演(五十音順)
 森耕/宇宙サービス/垣内美希+轟春子/さちん/lyri
 Talk:ニシジマオ(日田バス停学講座)/チカツ(大阪・日本ディープスポット学講座)


垣内美希+轟春子:本日のメインカード。ディレイループとギター、歌声を駆使した福岡アングラ歌姫と、北九州の無垢と始原の炎の舞踏家、垣内美希によるコラボレーション。
さちん:女優。舞台に立つとき、女は化けるのを実感せよ。
lyri:初舞台。鍵盤での弾き語り。
森耕:ご存知ガムテープ男。
宇宙サービス:ご存知テクノ歌謡ユニット、まったりモードで歌いおさめ。

水族館時代名物・幕間トークショーは2本立て。写真ブロガー対決!!
ニシジマオ(ex宇宙サービス)「ジマオとマルサン醤油」http://jimao.syoyu.net/
チカツ(大阪)「雪ノ下アゲインスターズ」http://againstars.blog20.fc2.com/

玉置浩二が体調不良で生放送をドタキャン
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1428880&media_id=8

 福岡の例のライブを客席で見た、安全地帯ファンの友人がいるのだけれども、その彼が言うには
 「例の一件の後、完全に突き抜けた」
 という話を聞いた。

 心身ともにボロボロだった彼は、その後のライブは絶賛の渦だったらしい。
 韓国公演にいたっては、興味もない自分もどこかでそんなライブ評を目にしたくらい。あれがあの醜態を晒したあの男か、というほどのものだったと聞く。
 それは果てしない無茶であったろうと察する。ランナーズハイのようなものだったろう。限界を超えた先の煌きだったろうか。

 そんな話を聞いてたので、テレビなんぞナンボのもんじゃでドタキャンしても別に驚かないや。
 疲れてるとか体調不良とかどころじゃないだろう。
 むしろテレビっ子さんたちがワーワー騒いでいるのを彼がゲラゲラ笑っても、許すどころか肯定するお客さんがいっぱいいるんだろうなあと想像すると、やはりこのタマキコ氏という男は大したもんだと思う。それだけの突き抜け方をしたのだから。