JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

宇宙サービス音源「業務用」曲紹介その6「詩人ボォやん」

宇宙サービス音源「業務用」
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■6.詩人ボォやん

 昔大喜利サイト…というかなんというか、不可思議な参加型サイトをやっていました。その出題NO.9754(最終的に15000問くらいあったんじゃなかったっけ)にこういうお題が出ました。  

 「永遠の17歳詩人、ランボオだ。 20代前半に詩人をやめたあとの写真が発見されたが…その頃、僕はどんな生活してた?」

 コレに対して返ってきた最優秀作。

・「ボオやん、ボオやーん」「…なんや小僧、またお前か」「今日も昼間っから酒飲んどんのか、ボオやん」「ほっとけ阿呆。何か用か」「なあ、またあの詩朗読してえな」「しつこいなーお前は!」「なあて、朗読してえな。僕あの詩めっちゃ好きやねん」「帰れ!」「ボオやんがあの有名な詩の作者っちゅうこと、みんな信じひんねん。でも僕、信じてんねん」「…」「オトンもオカンもボオやんと遊んじゃダメ言うねん。でも僕信じてんねん。ボオやんは昔すごい詩人やったんや、そうやろ?」「…」「なあ、あの詩朗読してえな」「…今度だけやぞ」「わあい!」  「…つまづいたっていいじゃないか、にんげんだもの…」  「ボオやん格好ええ…(うっとり)」(投稿者:捨四)

 元々自分は詩作自体は大槻ケンヂの「いくじなし」を聴いた衝撃からはじめました。
 あこがれて、いつか「世界」が見える詩作をやってみたいと思っていましたが、まあ最初にやってた音楽活動は「替え歌によるラジオ投稿」というニッチな活動であったので、なかなかそういったスキルは上達したとは思えません。
 この投稿者の方に了承を経てこの世界観で歌詞を作りました。宇宙の曲としては初めてになる、まるっきりギター作詞作曲です。

 たまの石川浩司さんと対バンという晴れ舞台のとき、この曲を生演奏しようと猛練習しました。
 会場が電子音楽に不向きな場所であったので、ここは一発生でしかやれそうにない曲をやりたいと張り切ったのです。
 ほかのメンバーは「二度とやりたくない」といいました。無理強いをしてしまったことをちょっぴり悔いています。


(一生ものの記念写真!)

 収録曲のギターはサンプリング音源です。ですが最近、弾き語れるようになりました。まあメジャーコードだし。
 天神の公園で外人にギターを渡されて「なんか歌って!」って無茶振りされたことがあります。
 その時これを歌いました。沢山拍手貰いました。ギター渡してきた外人、酔っ払いの爺さん、たくさん誉められていい気になりました。照れくさくなって慌てて電車で帰りました。
 ツイッターで後で調べたら「残念な弾き語りがいた」と誰かに書かれていました。悪かったな!!

「詩人ボォやん」
作詞 ニシジマオ 作曲 ニシジマオ
作詞原案 捨四

ボォやんはアフリカ帰りの詩人
近所のアパートで一人暮らし
玄関には銭のなる木の鉢植え
錆びたアパートの階段のペンキ
僕はいじめられていた子供
公園で声をかけてきたのがボォやん
いつの間にかぼくは上がりこんでいた
テレビから付けっぱなしのワイドショー

ボォやんは時々昔話
アフリカで武器商人をしていた話
恋人と別れ際に拳銃で銃撃戦
エチオピアの主食のインジェラは不味い

ボォやんは誰からも馬鹿にされた
僕のお母さんも同じ事を言っていた
僕はいつしかボォやんと自分を重ねてた
本当にボォやんは詩が詠めるのかな
ボォやん、一度でいいから僕に詩を書いて
僕のために言葉をくれないか


ボォやんは非道の大河を渡り
ただただ静かに暮らしている