JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

死んだ主水は夢ん中

藤田まことさん追悼「新・必殺仕事人」発表
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1148158&media_id=42

 2009は意欲作でした。
 明らかに現場が必殺シリーズという「時代劇の皮をかぶった現代劇」なんて、70年代の野心あふれるコンテンツを苦心して研究したかが見えました。
 その意欲作っぷりに、御大も納得の行く形でバトンを渡した感があるのではないかと思うのですよ。

 最近本屋で時間つぶしに「仕掛人梅安・殺しの四人」(必殺の原作であり原点ね)を買ったのですが、そういや2009でも「おんなごろし」プロットやってたっけなあと思い出した。あれは、ひょっとしたらやらないと必殺を理解したことにならない、そしてそこから先に進めない通過儀礼だったのやも知れぬ。「一筆啓上姦計が見えた」「殺られた主水は夢ん中」・・・変則的だけど「あんたこの替え玉をどう思う」もそうか。うわあ、本当に節目の回ばっかりだ!!
 そして2009のあれは松岡が地味に、非常にいい回だった。

 そなえは出来たいざ2010。

 思い出したが「主水死す」も変則的おんな殺しパターンだねえ。
 あの3人の情念に縛って話を展開させればいいのに、細川ふみえだのレオタード女忍者がスペシャル音楽に乗ってチャンバラ始めて、台無しにするという・・・(苦笑)。正直思うけど、後期仕事人時期の作り手陣にはあのプロットが扱えなくなってたってのが情けない。ブラウン管越しに現場の悪弊があけすけに見えるってのは嫌だあね。