仕事人講評「冤罪」
ストーリーは正直、必殺マニア以外の人々からすれば及第点にはならない内容かと。ありがちな時代劇やってりゃいいのに、変な現代ネタを混ぜくって時代考証を歪めて、悪のほうも余計に悪ぶってないでこちら側の怒りを増幅させすぎなくてもいいのに、視聴者の沸点を超えて、気分を害するくらいのワルな台詞を吐いて…。
いや、いいんです。
ここが必殺ですよ。もともと、正義も優等生、ワルも優等生の時代劇ばっかあふれてんだったら、俺たちがぶっ壊してやるって感じで始まった時代劇っスから。
今回は殺しのシーンがすばらしかった。
久しぶりに殺しの手順、連係プレイなどをじっくりと見せている。こうした殺しへのリアリティーは普通はまあ、インモラルなものであるからしてじっくりと描きすぎれば、視聴者に不快感を与えかねない。そこをそう、ストーリーがストーリーで煽り立てているものだから。今回はこのバランスが非常に絶妙だった。
ラストの新仕事人の伏線が楽しみだけど、糸か…。
余談なんですが、先日ワタクシが奉公(フリーランスとも言う)に出て満期になった会社の上司があの名奉行どおりの人となりでなあ。その会社の別の人はここを見てるのですが、この回も見てたら笑うだろうなあ。
あたしゃ職務上で人の悪口をいうやつは大嫌いです。