JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

週末(1)

 金曜の晩、大阪から北野君がやってくることになった。
 九州一周の旅に来ることは知っていたが、土曜に会う約束をするうちに
 「鳥栖あたりで一泊しようかと」
 「…いや、鳥栖からうち20キロくらいだから泊まっていかない?雷が出たりしてるしさ」
 って話になって、結局大耳に行った帰りがけの夜中に待ち合わせ、確保して帰宅。

 土曜は一日、福岡のインディープな場所にエスコートをしようと企んでいたので、その予告話と、買ってきたばっかりのオクムラユウスケさんのDVDを二人で観て就寝。というか、彼が風呂入ってる間に間違って自分が寝入ってしまう失態。

 さて、次の日芹沢君夫妻がうちにやってきて、車で北野君所望の福岡インディープ地帯めぐりを敢行することに。
 その名も「筑豊昭和遺構めぐりツアー」。
 観光気分ではなかなか行けない場所もあり、確実にエスコートの腕が試されるツアーだ。

 結局めぐったのは
 「大分坑」(飯塚市・旧筑穂町)
 「七福団地」(小竹町)
 「石炭記念館」(宮若市
 「菅牟田商店街」(宮若市
 「方城八幡町」(方城町
 「田川後藤寺商店街」
 「漆生線・才田駅遺構」(稲築町
 「山田市街」
 「天道坑」(桂川町

 このうち方城八幡町は、新たな区画整理が完了していて炭鉱住宅が、すっかりきれいになっていた。残念とは思えど、街が生きているということに安堵をした。
 しかしこれらの街、本当に昭和の町並みがいまだに生きてるような場所ばかりで本当に凄い。

 いったん帰宅、夕に人に会いに行くという彼が荷物を置いて出払ってる間、風原君がやってきて中国忍者の打ち合わせ。
 その後電話がかかってくる。北野君かと思ったら、とんでもない人からの電話が。

 「外山ですけど」
 ええーっ!!

 (つづく)