JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

必殺仕業人2015

■あらすじ
 最近のスペシャル恒例、冒頭は本筋と関係ない殺しのシーン。なんか見たことないやつが混じっていたりするが気にしない。TOKIO屋涼次とか地味屋の知念君とか。いきなり仕留められる有枡屋おはる(秋山竜次)、シャルル・ド・ローン(平田オリザ)、相転移キャノン(加藤あい)など深いストーリー設定があるけど贅沢にばっさりだ。
 八丁堀こと中村主水ジャスタウェイ)が居なくなり、仕業人チームはいつもなぜか一応存続することになっている闇の会の猿(亀田兄)によって、解散を命じられることに。存続の条件は、新規入会者を増やすこと。そんな中やいとやが目を輝かせながら叫ぶ。
 「仕業人やろっ!」
 華麗にスルーする小五郎、神田明神で一人立つやいとや、しかしそんな中貫禄のなさでは定評のある元締(貫禄のない女優さん)が残響音を響かせ叫ぶ。
 「仕事が来たぞー!!」
 え、まじか。一番最初に走って飛んできた必殺に絡みたがり屋の英樹(高橋英樹)をエメルソンが補足してばくばく、もぐもぐ。まあ、しょうがないよね。
 「んーっ!久々の仕事ですっ!そんなの、あたしが許さない」
 おふう、はしゃぎすぎだしなんか衣装と武器が変わってるぞ。魔法少女の赤いやつのあれだろ。声優同じだからって無茶しやがって。今回の仕事は何々、常陸大洗への出張仕事だと?ああ最近江戸の芝居小屋で最近「女子たち及び衝車」なるものがヒットしておったがアレか。あーなるほど、そこで地域おこしが始まって、利権がどうたらで会津屋(竹中直人)と葉韮藩の取締役・土屋多門(竹中直人)が結託して搾取、女(竹中直人)に貢いで小料理屋(竹中直人)を開かせてると。なんか農民(ゴスペラーズゴールデンボンバー)が苦しんで・・・よし。あ、なんか本家仕業人の最終回みたいだけど・・・まいっか、忘れた。
 「おいちょっと待った、人員追加の件はどうするんだい」
 あ、珍しくまともな事いったやいとや。
 「そうだ!仕事師能舞台に出よう!!」
 仕事師能舞台とは、からくり人やら仕切人やらうっかり人やらさわやか人やら魔女っ子稼業やら、まあいろんな連中がが集まって殺しの技を競う夢の大舞台。大体毎年飛び道具ばっかりに偏ってる橋掛人か縄張りが宇宙規模のコマンドー人が優勝してる。つうか反則だろ橋掛人。今考えたら。
 しかし前回の大会で、奇抜なデザインと謎の暗殺用釣天井に予算をかけ過ぎ大赤字に。安価な土嚢(加藤清澄)を使ってもまだ赤字。そのうえ、普請奉行の家紋には埼玉県章のパクり疑惑が…果たして今年は開催されるのか?
 一方TOKIO屋の涼次はその後ろで麦レベルからラーメン作りに夢中だ。知念君は水吸ってずんずん巨大化してるし。その後ろからサングラスとマスクをかぶった小柄な少女がにじり寄り一言
 「あんたたちー!解散しなさい!あんたたちは仕事師能舞台を分かっていない!」
 しかしそこで主水が「俺たちは何か重大な間違いを犯しているのではないか」と気づき始める。

■主要キャスト

  • ●渡辺小五郎(ジョニー大蔵大臣)

南町奉行所の役人。しかし影では法の裁けぬ悪人どもを闇に葬る仕置人である。前回「必殺仕業人2014」において、奉行所に捕らえられた仲間の鹿目まどか(テキサス親父)をわざと逃し、その責任をとり西武ライオンズの中継ぎ投手陣の一角に格下げになった。仕事人2009時代には刀を使っていた小五郎も、シリーズ8422作「新必殺ベルベル人」からはおなじみの裏声カラオケで悪と立ち向かってきたが、今回はさらにイメージを一新。岩下の新しょうがで相手を倒す。

  • ●やいとや又右衛門(大出俊)

必殺仕業人2014」以来の登場となるやいとや又右衛門。表稼業はその名のとおりやいとや(鍼灸師)。女好きで金にはめっぽううるさく、又極度の縁起かつぎ。毎回出陣時に吉兆を占うシーンは今回も多岐にわたったが、最近は絶対に凶しか出さない。ひそかに女装が趣味でその形態(典膳様モード)になると鎖鎌を使いめっぽう強くなるのだが、千葉真一は苦手。殺し技は携帯火種で真っ赤に焼いた針を相手の眉間等に打ちこむ。
 

  • ●おふう(伊吹風子)・エメルソン(巨大ヒトデ)

仕業人Ⅴから連投の仕業人。普段は彫り物師をしているらしいが、彫れるのは某青猫とお気に入りのヒトデだけである。今回もにことはヒロインの座をめぐって何気に毎回対立、仕業人特有のドライな関係に一層の深みを出している。殺し技は連れている巨大ヒトデ・エメルソンをけしかけ的をもぐもぐむしゃむしゃと到ってシンプル。よく、いろんな事象にうっとりして固まる姿が見られる。
 

「新必殺仕業人」放映リストを見て憧れていつの間にか加入。様々な資格・免許を持っているため料理はおろか窯業漁業土木工事など何でもこなすことが出来る。最近はうまいラーメンを作るため麦レベルから奮闘中。ふだんはDASH島に住んでいる。仕掛人藤枝梅安に心酔しており実は心の中では自分は「仕掛人」だと常に思っているため、「必殺!仕事人」という表記を見ると料理包丁持って追い掛け回される。
 

  • ●地味屋の知念君/ホワイトエンジェルズの知念

前回必殺仕業人2004から地味な音楽とともに登場。しかし匕首という武器の地味さを生かして逆に匕首を使ったダイナミックな殺し方に進化。近作で披露した匕首一本で姫路城本丸を持ち上げ「無理!」の一言で悪人を倒すアイディアは知念君本人発案とのこと。更なる進化に期待したい。涼次の実験創作料理に付き合わされ身長5メートルに巨大化するシーンは、CG合成などではなくそういう体質だったらしくアクシデントの一発撮り。またしても松竹の撮影所に結構な被害が及び、丁度三田村邦彦の誕生日だった。 

新加入の仕業人。何をやっても二番手どまり、得意なことは嫉みや嫉み。大事な時にしくじる、つい二度寝をしてしまう。発育不良で超貧乏。やることなすこと全て裏目、作ったキャラはどんズベリ。行動力と知識はぴか一、大きな挫折経験者。リーダーに向いてないのにリーダーやりたがる。なんだ書いてる俺のことじゃないか。殺し技は共産主義独裁政権を設立してのシベリア送り。決め台詞は「にっこにっこにー、あなたのハートをおろしや送り!吐き気がするほどロマンチック、にこっちでーす!」。

  • ●貫禄のない元締/女優さん

ドカベンの高代くんや上下くん並みに存在感・貫禄がないと定評の元締。聖闘士星矢でいえば牡牛座のアルデバラン、男塾で言えば独眼鉄。北斗の拳で言えばジャッカルくらいか。いや大佐くらいにはしてもいいかも。そんな彼女にもちゃんと「謎のディレイ効果の声が出せる」特技があるため元締の座にはいるんだが、独裁者のにこにあっさり使われてしまう。
 
 
 
■講評
 前作「必殺仕業人2014」の「謎の光る指」に関するアンサーを元に構成された今作は、悪役を竹中直人に据えた時点で竹中直人竹中直人による竹中直人のための竹中直人にするべく製作されたはずなのに、脚本家寺田ニコルソンが執筆三日前に「ラブライブ!」を一気見したからさあ大変。ま、いっか。どういう話になっても竹中直人がエメルソンにぱくぱく食べられながら、笑いながら怒る人をやれば必殺的にOKやろ。とは松野ニコルソン氏談。石原ニコルソン監督もノリノリであったという。なお食いちぎられた竹中直人はその後破片から再生して現在記録されている竹中直人の総数、26人。これって助け人の数と一緒じゃないですか?偶然?やだー!


※この日記は新必殺仕業人シリーズ(http://www6.atpages.jp/~jimadon/siwazanin/)の最新作です。実際の必殺仕業人及び必殺仕事人2015とは全く無関係のいわば二次創作です。
 久々に書いて作っての感想。楽しかった!!