ノーシンキング・嫁
日付的には昨日。嫁からメールが来た。
CTスキャンをとりに病院に向かっていた。
「大きな異常がなくて、一ヶ月検診だけでいいってよ」
・・・えーっと、まあ、なんだ。色々おかしいんですよ。
嫁は奇跡的に帰ってきました。代償はいっぱいあって、傷跡も深いんですけども。もちろん予断は許さないんですけれども。
少なくとも最初に嫁の病状をネットで調べて見た限りでは、やはり奇跡的な部分はいっぱいあると認めざるを得ない。嫁の両親ともども、首を傾げっぱなし。
きゃつのノーシンキングさと、「別に生きることしか考えてないくさ」と言い放つ強さ。
ありがとう嫁。
ありがとう、支えてくれた人々。
たくさんの人々に感謝の意を。
そして実は、自分の大切な友人が同じように嫁の病気で苦しんでいる。
彼にも同じ僥倖が降りるよう、心から祈ります。
そりゃあ降りたら、嫁自慢合戦ができるだろ!!
捨さん、教えてあげてください。
嫁は恐ろしいくらいにノーシンキングでお笑いばっか観てます。
***
ラウンジサウンズは壮絶にハイレベルな夜だった。
昔だったら臆してグダグダな事故を起こしていたと思う。
白痴は若さで暴走していると見せかけて、そこはかとなく知性を感じた。
ブルーズヴィルの超絶グルーヴで最初に危機感を覚えた。
ケバブジョンソンは間の多い、手数の少ない曲構成がステキ。よくよく考えるとワンフレーズでずーっと行ってるのに気付かなかったりして、気付いたら覚えこんでしまっている。無意味なような、やっぱり意味ありげなフレーズを。
ここまでの流れで、SHTMSにいたっては怖くってもう曲を聴けずにテンパっていた。でも凄くいいライブをしていて、余計に緊張感はいや増す。
7月のラウンジで風原が不調だった。
いるだけじゃんアイツ、と思う人にはわかんないんだよなー。
風原と俺の空気感というのが宇宙サービスなのです。
彼と話す話題、流れる空気、共有する価値観が宇宙サービスの歌詞世界です。
後で聞くとやはりプライベートで厄介ごとに巻き込まれているようだった。
まあいいや、俺達には穢れを祓う術がある。
そんなわけで1曲目がアレだった、というお話。
1 いい大人
2 ヨドバシ〜独裁者マーチ〜サバじゃねえ!3説教タイム
3 男気
4 25%削減のうた
何とかやり遂げた、という気分。上手くやれたんだろうか。
風原がふてぶてしくあの場所にいると思われたなら、宇宙サービスは絶好調という証です。
そして実はてっちゃんは二人を演出する、雇われのプロに近い存在です。
この日実は最後の瞬間、泣きそうになっていた。
「嫁のこと?ワシらがなんとかしたんじゃ、ガハハ!!」
ってVoodooの神様(?)の声が聞こえたような気がして。
最後にそっと「ありがとう、うちの嫁」とつぶやいた。
その後のポカムスの最高のライブ。
今考えると、橋渡しは上手くいったんだなと自分を褒めてもいいよね、ってくらい凄まじいライブだった。
昨日今日、ポカムスを思い出してたら5曲ぶんくらい歌詞が出来た。
打ち上げ。
東京からお客で来た(!!)LOPLOPさんも一緒。飲む。東京のシーンの話と、色々。楽しかった。
家に帰って、田口さんのコラム冊子を読む。心に滲みる。
これからの時代、生活とともに音楽を、なんて軽く口にするんじゃない。まず最低限、人前での活動を続けなきゃ、とつくづく思った。