【ド長文】マスコミがついにくたばった日
■口蹄疫被害で首相、１０００億円投入を指示
(読売新聞 - 05月17日 13:38)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1210926&media_id=20
５／２ごろ、このニュースを知った。
場所はある匿名掲示板。（２ｃｈではない）
「現場は消毒液一箱も届かない！！」
「仕方ないから石灰を使っています！！」
絶望的な声に驚き、匿名掲示板特有の誇大評価かもしれないという疑念から、その日は「いや、どうせ国が何とかするだろう」そう思っていた。
次々貼られる現状、そして貼られる「農水大臣動静」。
確かに、大臣が外遊に出かけている。
これは腑に落ちない。
まっとうな政治家ならば、だ。こういう危機に迅速な対応をする、この基本こそが一番の国民に対するアピールであるだろう。そしてそれこそが一番の選挙運動でもあるわけだ。選挙戦術に長けた現政権ならば、それくらいはやれて当然だ。
・・・と考えて、待て待て待て、大臣外遊って、現場に対する指示は？
政治主導で、官僚は動けないんでしょ、今のシステムは？
そしてこの大臣、そもそも農業とか畜産とかわかってるっけ？
・・・次の日から、その匿名掲示板、その内外での情報収集が始まった。
まず一番頼りになるのは現場の生の声。
mixiで「口蹄疫」で検索をかけると、出るわ出るわ！！
「国からは何もしてくれません！！」「消毒液も足りません！」
「封鎖しきれるとは当然思いません！！」
ちょうどその頃は、事業仕分けの真っ最中。
テレビは普天間→仕分け→普天間のヘビーローテーション中。
テレビはこれを、全く伝えない。
ちなみに宮崎の県内ニュースでは、毎日「臨時ニュース」としてバンバンと、このニュースが流れていたという。
東知事は陣頭に立ち現場にいき、コマーシャルで感染警報を出し、不眠不休で対策を行った。
宮崎で流れたテレビニュース群を、有志はニコニコ動画・youtubeにアップし始めた。・・・が。
すごい短期間でそれらは削除命令が出される。
宮崎ローカルテレビにもかかわらず、在京キー局からの削除依頼が出されたというのだ。
「今すぐ国が動かしてくれれば、何とかなるかもしれない！！」
我々の願いをよそにマスコミはこれらのニュースを無視し続けた。
「事業仕分けで何億！！」
「山田なんとか結婚！！」
「最後のニュースは、春の風物詩、飛騨牛の放牧風景です」
＊＊＊
口蹄疫は感染したあと、一週間から１０日ほどで発症するという。
発症して数日が立って、おそらく人間が確認できるであろうから・・・
我々が一縷の望みをかけてネット上で情報を拡散しようと試み。
「こんなニュースはネトウヨの流したデマですよ」
「馬鹿、国はちゃんと仕事してる。だまされるな」
などとぶちまける愉快犯を嗜め。
日記にしたためたり、自サイトで拡散を試みた。
地元の議員にブログで紹介していただけるよう、メールも送った。
やれることはやった。日記の日付は2010年05月05日00:47。
ひょっとして世間が動かせていたら、間に合ったかもしれなかった。
＊＊＊
そして、農水大臣は帰国した。帰国してすぐ、栃木の選挙応援に出かけた後、次の日はオフを取ったという。
帰国の日、こんな得体の知れない情報が、２chに書き込まれた。
507 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/05/08(土) 18:02:49.61 id:TcMwf+G+0
マスコミのすみっこにいる俺からのお知らせ
「今後の方針
民主党や赤松の不手際に関しては最小限の報道に抑えるために 全ての原因、拡大原因もが複数の牧場の不手際ってイメージで大々的にやるんでよろしく 」
（元スレが生きてる時期に視認しています）
そしてこれは先日のサンデーモーニング。
どう思うか？
この中で、大臣についての言及はされているか？
５／９、「バンキシャ！」に至っては
「ゴールデンウィークに一番働いた大臣は、赤松さん！！メキシコ・キューバなど数カ国を訪問し、カストロの甥と対談しました！！」
などと、絶賛していたほどだ。
マスコミは死んだ、ではない。
ようやくくたばった、だ。
ネットの隅っこの便所の落書き通りのことを、したり顔で垂れ流すさまはあまりにも浅ましい。
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ずっと今月頭から戦った、名前も知らない仲間たちとともに溜飲が下がる日は近い気がする。 出来れば迎えたくなかった現実の結果には、涙することしか出来ないけれど。
目を覚まさせないといけない。まだより多くの人に。まだよりもっと重く受け止めさせなくてはいけない。
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とりあえず事業仕分けで「国の無駄がなくなる！」「官僚はずるい！！」と喜んでた人々。
実は口蹄疫に関する費用、家畜疾病経営維持資金融通事業というのが国庫にあったのですが、これをよりにもよって4/27（口蹄疫の発生は4/20）に仕分けしちゃってたんですね。
そして、国庫に返されたであろうその金額以上の金が、今回の1000億融資で飛んでいってしまいました。
具体的ではないですが
http://allabout.co.jp/gm/gc/44664/
にも出ておりますね。
スペシャリストの官僚たちは、この危機に動こうにも大臣からの指示が一切なく、動けなかったと聞きます。「ズルい、仕事しないで金もらう官僚」よりあなた方が信じた大臣様は、こんな大問題なんか一ひねりで行動してもらわないと困ります。だが、とっとと外遊に出て行ってしまいました。
で、この結果です。
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匿名掲示板内ではいろいろな噂や誹謗中傷、トンデモ論が飛び交った。
個人的に一番傑作だったのは、こんな話。
「宮崎の産業壊滅させて、牧場関係者に失業保証金ジャブジャブつぎ込んで、そこにパチンコ屋建てて大もうけするつもりだったんじゃね？」
この話の何が面白いか、関係者の経歴やら近代産業史やら、いろんなものを調べてみてください。
・・・これ、あくまで笑い話のつもりですよ。
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自分が時流に乗り切れない理由は、神の正しい導きかもしれん。
