マイケル
ドンの字と電車の車中で。
横に座った学生二人組がでっかい声で騒いでいる。恋愛観がどうたらとか、まあそんな話を始めていた。
「で、あいつは彼女がおってあいつは・・・」
な話だったか。片ほうがまくし立てる。
「田中(※おぼろげなので適当な苗字を書きます)やろ、柏木、マイケル、中川・・・」
・・・マイケル?
いや、わかるのよ。もう、あだ名が苗字以上に定着してる人っているもんな、どの集団にも。たまーにバンド系の話で出るニカウさん(exJAH☆JAH)なんて、たぶん本名で呼ぶ機会が与えられたとしてももう苗字で呼ぶよりしっくり行くもの。ニカウさんの場合は、似てるんですね。
きっとこのその人は、苗字以上に「マイケル」に違いない。
彼らの話し言葉の中に、明らかに感情を含まないイントネーションで人名として発せられる「マイケル」が含まれるたびに、笑いのツボを刺激されそうになった。彼らが途中駅で降りるまで。
で、問題は、彼がなぜマイケルと呼ばれているかだ。
自分としては「車運転するときいつも一人でしゃべりまくるから」というマイケル・ナイト説を提唱したいところだ。