JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

餅は餅屋

 ずーっとセラピストにお世話になりっぱなしです。
 具体的症状としては自律神経失調、PTSD。元気に歩き回ってるようで、時折自分も病人であることを思い知ることが間々あります。
 まあ、一番の身体的症状は「不眠」なのですが。これだけは全く治る気配すらありません。

 それでもまあ、少しづつ改善の兆しは見えてきました。ゆらりゆらりと。
 最近義母がたいそう自分に優しくなり、先日亡くなった義父の服を大量にくれました。なかなかおしゃれで、ステージ映えしそうなので衣装にしようと考えています。
 相変わらずジマオ財閥は燃え盛るギリシャ経済のように回っておるのですが(※おお、このフレーズ、新しい!!)、何とかやっています。皆さん心配をかけています。

 さてこないだセラピストに通ったときのこと。
 やはり発端の話になるわけです。
 PTSDはまだ出ます、その後ああだ、こうだ、と。
 特に日常会話で発端を想起するフレーズ、オフィス風景、いろんなものを見るたびに未だに気分が悪くなります。
 この案件のことでちょっとした手続き的なことを行うことにしようと決めました。その旨を告げたときのセラピストの返事。

 「もう、過去のことなんだから振り返らないほうがいいです。それでかえって事を起こそうとか考えたらどうするんですか?」

 以前もセラピストは何度かこの言葉を投げかけ、正直自分はそれを嫌悪していました。
 まー当たり前やな。一時期は

 (※画像はイメージです)
 状態だったわけなので。

 しかしですよ。
 ここのところ「自分掘り」をしています。
 昔の日記や作品群をいっぱい読み返したり、散文をいつもより多い頻度で書いてみたり。

 「去年ですね、まあここに通いながらぼくサンセットライブって夏フェスに出たわけなんですよね」
 「ええ、伺いました」
 「あの時、ぼくらの出番、その日一番客が呼べるスターの裏番組だったらしいんですよ。思えばそれって凄くないですか?なんか、自分もすごいこと出来たんだなーって今になって思うんですよ。だから、もう少し頑張ってみます」

 セラピストは満面の笑みを浮かべて立ち上がって
 「いやあ、ニシムラさんはストレスに弱い!!」
 この言葉、普通であればざっくり傷つく言葉なはずなのに、
 「わはははははは!!がんばります!!」

 餅は餅屋、セラピーはセラピスト。
 実感した日だった。

 いやー、意固地に「ストレスには弱くないんだ!頑張んなきゃいけないんだ!」と力んでいた自分をここで喝破するとはなあ。ふにゃふにゃと頑張りまーす。どうせストレスに弱いしー。