JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

宇宙サービス音源「業務用」曲紹介その8「宇宙から来たたくあん2014」

宇宙サービス音源「業務用」
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(動画は「デザエモン」の多くの挫折作のひとつ。ぼくは完成させました。)

■8.宇宙から来たたくあん2014

 人生で最初に作った完全オリジナル歌曲です。
 当時KBCラジオの「ダブルバスターズ」の「ピンキリベストテン」に投稿していました。「わけありベストテン」〜「タコ天」に次ぐ系譜のコーナーです。替え歌を自分で録音して投稿するチャートのコーナー。今考えるとこんな手間のかかることをリスナーに強いてたのに、よくもまあレベル高いまま何年も続けてたなあ。自分はラジカセを2台使って既成の曲をバックにかけて、その上に自分の歌声をオーバーダビングする手法を取ってました。

 そのうち、やっぱり自作の曲を作りたいという気にもなっていくわけで、しかし作曲というのは敷居高いよね、俺楽器できないし、とか思ってるうちにある作曲ツールを手にしちゃうんです。
 スーパーファミコンの「デザエモン」。シューティングゲームを作るツールなんだけど、かなりしっかりした作曲ツールがついていました。
 最初のうちはドリフのテーマとか、笑点のテーマとかを打ち込んでいたのですが、オリジナルのポップな曲を作れるようになったり、かっこいいメタル風のロックな曲を作れるようになったりと。めきめきと上達をして行きました。
 当時は必殺シリーズを昼に再放送していて、「助け人走る!」の主題歌・「望郷の旅」風の無意味なコミックソングをバイト中に思いついた自分は、早速家に帰って打ち込んで制作。やっぱり自分にはどうも、そういう才能があったようでした。すげーじゃん、ついにオリジナルソング出来ちゃったよ!!

 …と思ったのもしばらくして。
 前身バンドでライブ後、この曲の話題になったときに「この曲の歌いだしって、『○○』そっくりだよね!」と言われ愕然。彼はきっと「確信犯だよね!」の語彙で言ったのだろうけど自分にとってはまーったく気付いていなかったのです。ワタクシは、自らの行為に恐怖した。永井一郎の声でつぶやいたのは言うまでもありません。
 そんな理由から封印していたのと、今のスタイルだと意外とセトリに入れる扱いが難しくてライブでは披露する事がない曲なんですが、座って聴く環境のライブだと登場する確率が高いです。あ、そう言えば岩国ではまだやってないのかな?

 今回のオケはその『○○』に敬意を込めて、その曲の作者の別の曲っぽいモノに仕上げております。あと最初に作った曲より歌いやすい音程にキーを変えてあります。高くなってます。あと昔作ったときは8番まであった記憶があります。8番までの残骸が、途中のセリフです。

 で、この曲を作ったきっかけをよく覚えているんですが「宇宙から来たツタンカーメン」という映画の話を本で読んで爆笑して、もし「宇宙から来たたくあん」って映画があって最後にこんな感じのアツい主題歌がかかったら笑えるよね、って話をバイトの同僚としてたのがそれで。この曲と一緒に、フィルムに焼きこんだ出演者やスタッフのテロップが流れていくんです。

 それを再現すべく歌入れに臨んだ際、俺のあまりのハイテンションさにたまきお先生が正気を疑っていました。風原くんもありえないくらい暴れました。いと素晴らしき一発どりです。

「宇宙から来たたくあん2014」
作詞 ニシジマオ(as西島”やいとや”章生)

宇宙から来たたくあんが 三千光年のかなたから
宇宙から来たたくあんが 俺の心を熱くする

火星から来たあんぱんが 火星の真っ赤な雲越えて
火星から来たあんぱんが 俺の心を滾らせる

異次元から来たつくだにが 次元の狭間をすり抜けて
異次元から来たつくだにが 俺の心を熱くする

「海底からはパエリヤがやってきた
 天空からはフォアグラがやってきた
 過去からははしまきがやってきた
 次々と異世界からやってくる食べ物たち・・・
 そして名古屋からは・・・
 名古屋からは!!」

宇宙から来たたくあんが
火星から来たあんぱんが
異次元から来たつくだにが
未来から来たかつどんが

名古屋から来たういろうが