JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

宇宙サービス音源「業務用」曲紹介その1「ゴーレムさん」

 去年夏に音源を作りました。

ライブ会場で500円、送料込み通販で700円。
詳しくはjimaokibontineあっとまーくgmail.comまで。

 宇宙サービスはライブハウスを舞台に限りなく音楽とパフォーマンスの枠のあいまいな部分をやり続けてきました。それは特に意味はなく、ただ「自分は楽器できない、歌は歌える、シンセパワー(以前にやっていたバンド)やめちゃったけどなんかしたい」位の衝動で動かされていただけに過ぎず。そして評判が立って、オファーが来て、それの繰り返しの中で何かが生まれることを子供みたいに願いながら続けてきた感があります。その何かってなんだろう。商業的成功?人生の目的を果たす程の圧倒的幸福感?食いっぱぐれない技術と地位?とりあえず3つを思いついた。僕が得たのはきっと真ん中の一つだけ。一応は、その結晶の一つにはなる音源が出来たと感じています。
 CD−Rを一個づつ焼いていたり、ちょっと高い紙を使ってジャケットを手作業で作ってみたり手間がかかっております。
  
 で、最近のライブで売っているのですがこれが売れ行きがいい。
 プレスにすればよかったかなと思ってるくらい。

 なわけなんですが、そういやこれの曲紹介とか、そういうの一回もやってないよな?そんなことに気付きました。
 なもので、ちびちび一曲づつ書き溜めていこうかなと。
 書いているうちに興味を持って買ってくれる人も出るかもしれないし!!

■1.ゴーレムさん

 ライブでは「とりあえず一曲目」な曲。
 宇宙サービスは結婚前後に一年近く休止して、まあ再開するんであれば新曲作らなきゃやばくない?とばかりにつらつら作ってた曲の一つ。あの時はこの「ゴーレム」ともう一曲「ヨドバシ」が出来て、当時持ってた自家用車でずーっと練習したことを思い出します。
 この時期はたまっていた心の澱を歌詞にしようとしていて、あるところでネットで粘着されるみたいな出来事に遭った話の歌にしようと。粘着相手の名前が「ゴーレム野郎」と呼ばれていて、それがタイトルの由来です。
 相手は匿名掲示板でこちらを挑発に来るんだけど、それってこっちが見なきゃ何にもならないわけ。
 だから何とかして振り向かせる範囲にこちらを誘いたいんだけど、匿名からは向こうは一歩も出られなくて、でも振り向かせたくて・・・
 みたいな状況を思いながら作った歌なのだけど、それを歌詞にしたらなんか別の情景にもなってしまった感。

 本当はもっと歌詞に込めたい言葉があったんだけど、結局削ぎ落としてしまったなあ。
 いや、最初はもっとひどい誹謗中傷も出来たはずなのに。なんだか妙に相手しちゃって「ほっとけないなあ、こいつ」みたいな感情が現れていますなあ。自分の煮え切れなさというか。ひいては自分の恋愛感情にも似ている気がします。

 曲自体は結構バージョンがあって、一時期はライブごとに音色を入れ替えて遊んでました。カスタマイズしやすさも魅力です。この曲はずーっと永遠の1曲目として重宝しています。曲順決めるときにとりあえずこれから、みたいな。
 風原とのボーカル掛け合いはあんまりやってなかったのだけど、この曲でやり始めてから指示する事が楽しくなった。彼もこの曲からいっそうライブが楽しくなったのでは。たまに歌詞をアドリブでアレンジして彼がコーラス入れるときもあって、そのときは「ああ、のってるんだな今日は」と感じています。まあ本人は否定するだろうけどね。

 自分は器用貧乏だったので「どんな曲が出来てもとりあえずは歌える」と思っておりまして、実際そういう乱暴な作曲をしておりました。
 しかし、それは「自分が歌ってて声に合ってなくて気持ち悪い歌」も作れるという話で。実際この曲が出来る前の曲を調べると、実にそういうのが半数を占めてたわけですわ。
 なもので、この曲とこのアルバムには入ってない「ヨドバシ」は、「歌ってて気持ちいい曲」を作るのに腐心して成功したエポックメイキングな曲なんです。ひょっとしたらこのバンドの終わるときまで主力なんだろうなあ。

 収録バージョンはたまきお先生作。
 「TVO」のところで述べますが、彼がトラックメーカーとしてハネたバージョンです。

「ゴーレムさん」
作詞 ニシジマオ・風原優人 作曲 ニシジマオ

ねえ振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえ

でも振り向くことねえ
僕に振り向くことねえ
僕に振り向くことねえ
僕に振り向くことねえ

でも振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえねえねえ
僕に振り向いてよねえ

だから振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえ
僕に振り向いてよねえねえねえ
僕に振り向いてよねえ