クドわふたー読了
ビックリするくらい今更ですがPSP版の「クドわふたー」をクリアしました。
リトバスを消化したのが2年前の春。そもそも「クラナド」でフェードアウトした老鍵っ子の自分ですから気にはなっていたのですが、まんだらけの中古PCソフトコーナーに結構数並んでるの見て「うわあ・・・」という気分になって、そもそもリトバスすら積んでいた自分ですから全く手を伸ばす気にはならなかったものでした。
プレイしたのはPSP版の全年齢版です。
きっと一番手を加えられていい塩梅になったやつでしょう。
前半がタルかったとかご都合主義だとかいろんなものをひっくるめて、ちゃんと鍵でした。文句なんかつけたってしょうがない。このテキストの送り方。拾い食いから巻き起こる変なストーリー。ねじくれたキャラクター。妙な博識。
「鍵」を読める幸福。ちょっと公私でかなり弱っていた自分には丁度いい作品でした。けして傑作ではありません。佳品です。思ったほど悪くなかった、は失礼だと思うくらいの。
…と思えるのは自身が結婚していて、いちゃらぶを生暖かく見られるからではないのか?と何度も感じてしまった。
「クラナド」では「オタクよ現実を見ろ、ちゃんと結婚しろ」とアジり。
「リトバス」ではそれでも卒業できないオタクたちの前でバスを爆発させた。
「お前ら、ちゃんと結婚したか?家庭持ったか?」
そんな言葉を突きつけられたような気がします。その上で、嫁と二人必死に社会の荒波にもまれててんてこ舞いの自分には、一服の清涼剤のような作品でありましたが、さてそうでなければどうだろう。
やはりほかの人がどう感じているか気になって感想サイトをあさって見ました。
一通り見たあと頻出する単語「安っぽい奇跡」。
「奇跡って現実では安っぽく起こるものなのよー」(※氷室さんの声で読もう)
って言葉を思いつきました。うちの嫁のガンの話なんてテキスト起こししたら本当に安っぽい奇跡です。ステージ4手前で腹膜播種だったけど抗がん剤が異様に適合した、ただそれだけ。
それくらいで、丁度いいんです。現実的な奇跡はあんなにもあっけなく安っぽいものです。クライマックスの結果をエンディング曲とともに一枚絵でさらりと流した演出、あれ位でいいんです。
最後に音楽が素晴らしかった、「いい仕事」として。
(※「いつものところ」こんな仕事してたのね・・・!)
ところでオーラス、ひょっとしたら有限会社国際宇宙サービスの山崎大地氏のエピソードを上手く掛けているのかな。詳しくは書かないけれど。
鍵っ子かつ宇宙サービスというバンドをやっているのにこのゲームをずっとやっていなかった私ごめんなさい。本当にごめんなさい。