コットン2周クリア、それは人生の関門
コットンを全二周クリアした。
むちゃくちゃに練りこまれたゲームだったと思わざるを得ない。
このゲーム、ザコ敵が弾を発射する場面はあまりない。
ドワーフが斧を投げ、神話に出てくる古代人風のキャラがが槍を射ち、ゴブリンが矢を放つ。
一つ目の敵がレーザービームやウエーブを放つ。
その他いくつかの敵が音符の形の弾を放つ。
5面のカメがいかにもシューティングゲームらしい白色弾を放つが、それくらい。
世界観がきっちりしているのだ。
飛行機やら戦車やらが発射するような手法の攻撃もなく、淡々とファンタジーな世界観にマッチした攻撃だけが迫ってくる。
当然弾幕は発生しない。爆撃もない。
なのに難しいのだ。
敵の配置が絶妙だから。
思わぬところからの敵の体当たりで死ぬ、が一番の死因だ。
しかもそれはこのゲームのパワーアップ方法にある。
敵を倒すと出るクリスタルでショットの成長が促進できたり、魔法(ボム的アイテム)が増える。
ボムのパワーアップアイテムが出現する。
オプションとなる妖精を封印した地蔵などが出現する。
これらを獲得しようとしたところに敵が突っ込んでくる配置になっているのだ。
特に、地蔵は一度ダメージを与えて、画面端に逃がしてあげないと、堅い敵としていつまでもその場に居座ってしまう厄介な性質がある。
「地蔵逃し」をやっておかないと、地蔵の向こう側の厄介な敵が倒せなくなって詰むという場面も何度も経験した。
また、左端に突如地蔵が登場する場面がある。このゲーム、オプションの妖精が高性能な自動索敵機能がついているために、勝手に左の地蔵を壊してしまい、右端へと堅い敵として突っ込んでくるという場面もあった。前の敵と挟み撃ちを仕掛けてきた結果に陥ることもあった。
二周目は、本当にこのゲームの集大成だった。
一瞬でも気を抜くと。一瞬でも欲をかいてアイテムを取りに行くと、やられる。
どんなにパターン化しても、妖精の動きは気まぐれだ。
どんなにパターンを決めても、いくつかのボスは気まぐれに動く。
何度やっても、どこかでピンチに出会って、そして腐って散っていった。
あと一歩まで2周目6面のボス、ドラゴンさんを追い詰めて、散ったこともあった。
ラスボスには、最初の攻撃をやり過ごすことが出来たら安全地帯が存在する。
あの時は、椅子から転げ落ちた。
イチどキリオーケストラ上映会の後。
実は昼に嫁と天神に出かけては失敗を繰り返していた。
けど、何かやれそうな気がしていた。上映会で何かパワーを貰った気がしたし、出会いもあった。なにより、コットンが置いてあるゲーセンの、その真上でのスーパーセッション演奏会の上演会を見てもらったパワーなんだ。物凄く面白かった。
飲みを断り、コットンをプレイしに行った。
でも、その回もそんなプレイに陥った。
2周目4面のボスキャラで絶望的な状況になった。
減っていく残機。弱まる火力。めげずにぼくは、念じて貯めた青魔法のバリヤを張った。
残機を2も残して、爆発音とともに倒すことが出来た瞬間雄たけび。
5面のボスの長期戦にノーミスで打ち勝ち。
6面のボス、ドラゴンさん。ワン・ミスこそすれど、集中さえすれば勝てる相手。
ツー・ミスめを犯して残機はゼロになった。
きゃつが口を開いた瞬間、大きく下に下がるだけ。そして上に戻る、それだけを4回やるんだ。
ついにドラゴンさんが爆発音を立てた瞬間、またしても雄たけび。
ラスボスはちょっと緊張した。
最初の攻撃にちょっとだけ手間取ったけど、無事安全地帯に入り込むことに成功。
エンディングはなかった。
スタッフロールもなく、ネーミングの画面だけが表示された。
ケータイの電池は残量が少なくてカメラが起動できず、写真も取ることが出来なかった。
でもなんだろう。
一点の、曇りもない、一線を越えた気がした。
このゲームに対する思い入れ、実はぼくは相当深いはずだ。
いろんな意味で人生から、どこか逃げていた事を一つやり遂げたのではないか?
なんか、そんな気がした。
帰りの電車、かろうじてツイッターはケータイで見られた。
6月、軽い気持ちで頂いた宇宙サービスのオファーが、とんでもないものに化けていた。
♪一点の曇りもない 一線は越えたから
ここが、世界だ
(オクムラユウスケ「ノー・ファン(イギーポップのカヴァー)」のラストを締めた言葉)
そうだ、世界だ!
これからがようやく、世界な気がする!!予感ではなく、自分で変えていこうと思う。
いっくぽ〜ん!齢40!
※ネーミング画面はあと一歩で失敗したときのもの。二周クリアしても面数は「12」表記でした。
ただデモ画面になると別の表記に変わったりとかの可能性は未確認。電車の時間がなかったので。