JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

さようなら二日市のあの場所

 日曜。藤田氏が取材に行きたいというのでサブカルに行った。
 サブカルにはいくつかの「サブカル魂」と言えるゲームが置いてあった。
 2Fがあった頃からずっと置かれていた連射装置つきのゼロウイング、グラ3、そして電源OFF機能つきのバトルガレッガ
 この三つはあの頃のゲームをやっていない人には全く意味が分からないが、マニア的にはニヤリとさせられる符丁が詰っていた。もう消え行く文化のひとつなのだろう、誰にも省みられることもなくひっそりと二つが消えていった。今残っているのはガレッガのみ。

 2D対戦格闘マニアには信じられないラインナップの対戦台が揃っている。
 「ジョジョの奇妙な冒険」の対戦台はここにしかないだろう。

 2Fの内装と次のテナントの看板が掲げてあった。専門学校が入るという。
 如何わしい吹き溜まりがこうやって消えていく。そういえば今時のゲーセンはキラキラの装飾にクリーンな内装。こんな怪しい場所は駆逐されていくのが筋だ。正しさで思考停止した地方都市らしいと苦笑。自分の人生と重ね合わせてしまう。自分は都会の文化観と価値観で生きていける人間なのに、地方都市にあっては滑稽な存在に他ならない。サブカルもそんな存在に成り果てていた。

 さようなら、有難うサブカル。福岡のゲームセンター文化は残念ながら終わった。