JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

誰も急いでる 誰も楽しげな 日曜日

 どこまでも傷つきました。
 深く傷つきました。

 嫁のこと、母親のこと、いろんなことが激しく押し寄せすぎました。
 そんなに皆様が自分を責めるのであれば、いなくなったほうがよいのではと思います。

 どうぞ皆さんで検証してください。
 どれだけ自分が苦しい場所にあったのかを。
 知らずに気持ちよく、自分を責めていたのかを。
 存分に検証してください。

 僕のアカウントに残っている、
 友人にあてた苦悩のメールを。
 知り合いにあてた苦悩の日記を。
 精神科医に送ったメッセージを。

 悔しいです。

 きのうはうめこ姉さんとてっちゃんの黄金コンビがやってきた。
 彼らは「互いに恋愛対象じゃない」という重大な欠陥がなければいい夫婦になったかもしれない。
 4人の病室はそれはそれは楽しかった。

 「で、あたしさあ、毎年ベストメガネドレッサー賞を選出してるんだが、ここ3年間ずっとロッチの中岡が受賞を続けていてさあ」
 「ひぐち君のこと悪く言うなよ!!かわいいだろ!!」
 (南海の山ちゃんが人でなしということについて)「あたしのベストメガネドレッサー上位から潰していくのやめてくれる!?」

 ほとんどうめこ先生の面白メガネ男子漫談だった気がする。

 嵐が去って、嫁と二人きり。
 たおやかに過ごして、いつもみたいに二人でごろ寝。
 あるがままに現実を受け入れながら、ゆっくりと時間を過ごした。 


 帰り、実家に寄って父の仏壇に線香を上げる。
 風原君、車を出してくれてありがとう。
 オフクロが「タクシーでも呼んだら」と電話をしてくれて、気を利かせてくれた。

 オフクロも支えてあげないといけない。


 風原君の都合や自分の希望があいまって、大橋駅で電車を待っていた。
 実家からだと多少遠くなるので、普通なら寄らないことになっていたはずなのだが、この日何故か「大橋から帰ろう」と頭の中で思いが巡っていた。
 大橋でやろうとした用事は全く何故か果たさなかった。意味ないじゃん、と思いつつホームに立っていたら、「ジマオさん」と声をかけられた。
 一銭めしやのドラムのノムケンさん(名前あってたっけ)だった。

 この日した立ち話、一生忘れないと思う。
 本当にありがとう、音楽。仲間。そう心の底から思えた。

 二人で話した身を切るような、心の澱を吐き出すような身の上話。
 音楽がもたらしている自らの救い。ある種の宗教的儀式性、規範性。そして周りの不理解と軋轢。
 今の苦しみを味わっているのは一人じゃないと教えてくれた。

 ひょっとしたらあのちょっとした出会いも、オヤジが遣わせてくれたのかも知れない。