JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

世話焼き王決定戦

 嫁が立ち上がっていた。凄く嬉しい。
 声も明るかった。

 それはそれは楽しい1時間になった。

 嫁の母と兄弟がみんな来ていた。
 彼らは恐ろしいほど世話焼きで、自分の考えもしない世話を仰々しく行う癖がある。いけ好かないが一応旦那の僕が横にいるだけで、なんとなく世話してる気分になっているのに嫉妬しているようにも見え、ほほえましかった。
 髪の洗えない嫁に次々と世話を施す嫁の母。無言かつ無表情で突然スプレーの洗髪料を買ってくる兄。次々と世話を焼く。それを嫁とその姉が「またかこの世話焼きが」と複雑な表情。上質の舞台コントだった。自分はそれを羨ましげに見ていた。

 時間が迫って、また明日。
 いつもありがとう、行ってきます、行ってらっしゃい。

 嫁の姉がいると、ずっと笑っていられるようだ。
 とても有り難い。

 帰路途中、この前のライブのラス曲をレコーディングしなおそうかなあとか考える。治療費、もっと自分でも稼がなくちゃいけない。ちゃんと考えて売れば、足しになるだろうか。稼ぐ、宇宙サービスで考えたことのない境地だ!!(苦笑)