仕事人講評「食品偽装」
うーん、プロットはよかったと思う。何個かで失策がある感じなのかなー。
まず佐吉の動機の失恋部分がいまいち弱かったことか。それから志乃を殺したのはどうだろうなあ。それからラストの殺し、何故小五郎を敵だと認知した?
もう、何もかもを失い呆然自失となった状況で、町方に入られただけで錯乱し、「俺は悪くない」とばかりに箍が外れたように、罪を洗いざらいぶちまけるなんてとこに繋がった、と考えたらしっくり行くんだけれど。
とまあ及第点だけど気になった、って突っ込みどころを先に書いておけば面白かったとこも見えてくるというもの。今回は涼次と匳の赤飯のシーンが素晴らしい。匳はやっぱり瓢箪から駒だろう、顔だけで絵になっているし。
涼次の殺しは、これを5話位から観たかった。30話くらいあるシーズンならこの殺しがあと10数回見られるわけだけどさ、もう残り少ないんだぜ、カンベンしてくれよ。スタンダードかつ流れるようなアクション系刺殺+レントゲンって、どんだけ豪勢なんだよ!!
しかしプロットに冒頭でいちゃもんは書いたんだけど、実際のとこは全然及第点どころか合格点でしょう。仕事人?あたりなら、食品偽装のネタが出来た時点で医者の幼馴染も出てこない、志乃は小豆を混入してたのを目撃してただけ程度の脚本・脚色だったろうし。
その辺に、殺される側に極力「完全な悪じゃない人間」を混じらせようとしている一貫したテーマがなんとなく見えます。
あ、そうそう珍しく宣伝します。
http://www6.atpages.jp/jimadon/siwazanin/siwazanin2009/link.html
仕業人V旋風編のページが出来ました。
仕業人2009のページも一緒に。実は放送と同じ日にちびちび更新してたりとかしてるんだけど、レスポンス薄っ!