JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

すべての音楽は素人のものに、な夜

 昨日のラウンジサウンズが本当に良かった。
 ガツガツと音楽で飯を食う人生を送ろうと、この社会情勢に照らし合わせて攻略法を立てていくとして、その通りに道を行くとする。…うん、まず絶対に通らない通り道に居るバンドたちだ。そしてその通りを通っていたらまず出会うことのない最高な連中だろう。

 目当てで行った・その1の一銭めしやは、福岡県南の地方都市で支店を出すほどの繁盛店になっているお好み焼き屋のオーナーおよび支店長が中心のバンド。ギターの人の娘はダルビッシュを目はそのままで丸く愛らしくした感じだ。平均年齢は30代後半、多分。3ピースで泥臭いロックをコワモテ顔でハイテンションでポップでメロウな歌詞と一緒に展開する。
 目当てで行った・その2のオンゴロ。大耳の族長・カットさんが率いるプログレバンド。カットさんは演劇人でありよくわからない表現者集団のリーダーでもあり、と外に説明すればいいのかしら。福岡音楽界に門下生多数。そんなカットさんが自ら「自分が売れてみたいから」という理由で率いる3Pバンド。平均年齢は驚きの40代後半。

 いうなればこの2バンドとも、マーケティング理論が資本主義構造のなんちゃら理論でなんとやらとスーツバシッと決めてチョビヒゲでノートパソコンでパワーポイント開きながらな、まあそんな感じの業界人(笑)様には
 「ビジネスモデルにしたらありえませんね」
 と歯牙にもかからないだろうし、そういう人々に踊らされるのに慣らされすぎてゆあんゆあんの若年層リスナー(笑)になっちゃうと、もう、どう評価してよいのかもわからないままその場を去るだろう。

 この2バンドはオーバーエイジで、日々の暮らしが音楽以外にあって。なおバンドが好きで、音楽が好きでステージに立っている、そしてスゲエ物を見せてくれる。なおひたむきに、貪欲に進化すらする。
 最近はなんだかそういう音楽にしか心を惹かれることがない気がするな。

 メジャーシーンを追いかけなくなってずいぶん経ちます。
 こういう連中がすぐ傍で音楽奏でてくれる場所に住んでるってのはなんて贅沢なんだかとつくづく思うのです。彼らは口さがなく言うなら一般ピープルとやらがいうところの素人なのですが、それならばもう音楽というのは素人のものに戻ってしまったと断言してよいのかもしれません。あくまで、自分の中でだけど。

 昨日はそんな感じで凄くパワーを貰いました。
 一銭めしやの新曲が素晴らしかった!!
 「オンゴロガムラン」が素晴らしかった!!

 そしてヘドロ最高!!
 そして素っ裸で歌いたい〜♪