JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

小耳プロジェクト「ハッピーファミリー」

 招待を受けまして(感謝)、夫婦で二人で観に行きました。

 笑いを取るとこもベタを狙って駄々すべりを延々続けて、いつの間にかグロテスクな領域に引きずり込むカットさん節が炸裂…なはずだったのですが、今回はちょっと稽古不足というか、なんと言うか。
 一部の役者さんのなんか照れの入ったような素人臭さが演出意図だったのかどうか凄く気になります。あれが意図であれば、他の人々はもっと芸達者であって欲しかった。

 いろいろと事情を知ってますんで同情票が入ってしまうのですが、多分やりたいことは7分くらいになっちゃってると感じました。申し訳ないです。

 脚本は素晴らしかったのではないでしょうか。
 資本主義=拝金主義に囚われ過ぎてどうしょうもなくなってる人間たちへの、アイロニーを込めたカウンターパンチは、この世界同時株安の中でまさにタイムリーヒットだった気が。
 骨格がしっかりしている、再演の予定があるというのは幸運なことかと思います。

 いい作品って大抵飯食うところがきっちり描かれてる、ってのは名作漫画を語るときによく言われるのですが、その飯を食べる演技が上手かった人がやっぱり、一番印象に残った気がします。ウラジさんとちょこさんだったですね、いや本当に。

 あと菊ちゃんに会いました。夏の芝居以来か。
 互いに結婚報告、照れたわあ。