JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

絶望の先にあるもの

■「会社に居場所なくなった」加藤容疑者が供述
(読売新聞 - 06月10日 03:04)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=513026&media_id=20

 秋葉原通り魔
 犯人の、派遣労働への不満が発端ではという報道が流れている。
 「自分をないがしろにされている」「厄介払いがしたいんだろう」と叫び散らし、無断欠勤したあとの凶行だったという。

 3月の年度末地獄を抜けた日、元請け会社(派遣じゃなくてフリーランスだけど)の契約打ち切り戴いたとき、本当にこれくらいの気持ちになったのは確かでなあ・・・。原因も暫定税率のアレという、泣くに泣けない理由だったし。

 あんまし腹が立って、会社は送別会をすると言い出したが、あたしゃ頑として「しないでくれ」と告げた。今考えたら会社側にとっちゃ非常識だけど、やっぱそれはしていただかなくて正解だったなあ。最終日はとっとと定時で抜けて大耳で即興演奏して帰ったんだっけ。あの日はエネルギーに満ちてたな。あのエネルギーがどうかしら変に転んだとしたら、どうなってたのかねえ。

 ちょうどその凶行と同じ日、この男と社会的に同じ様な扱いを受けていた自分は、hippishowのステージ上で人の生まれる瞬間に立ち会う医者を演るという、全く彼と真逆のことをしていた。
 中学生の詩みたいに「人事と思えません」なんて気分になる偶然だ。
 絶望した後、どっちにそのエネルギーを放出するか。その差なんだろうか。

 謹んで犠牲者の冥福を祈りたい。