JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

言論の自由の彼岸

星野奈津子が不適切発言で活動停止処分
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=345376&media_id=8

 そんなのリテラシーの基本だろう。
 名誉毀損で訴えられたとして、確実に申し開きの出来ない範囲内の不適切発言じゃないか。つかマスメディアに属する人間として自覚が足らなさすぎだろ。そういう基本教育をなぜしないんだ。

 自分はヤバげな話を書くときでも、ちゃんと「〜と推定されてもおかしくないじゃないか」「〜と取られても仕方がない」とか、事実以外は断定表現を避けて書くようにしてるんだけれど、これって当たり前っちゃあ言えば当たり前の話で。

 テレビやラジオで過激発言をするコメンテーターの言葉尻をよく聴くといい。どこでこう訴えられないように予防線を張ってるかがわかる。伊集院光なんて凄いもんだ。かえって当たり障りのないような昼の地方ラジオなんかの方が実はえげつなかったりして。徹底的なマイノリティ叩きなんかしてておいおい、と思うような不用意な方が多いよね。

 しかし関連日記読んでると畏れ入ったなあ。
 意外に多い「彼女は間違ってない」「俺なら芸能人だったとしても書く」。こんな当たり前のことで謹慎なんて、事務所の陰謀だなんてミスリード
 もうインターネットリテラシーって言葉は死語か。

 一般人のブロガーなんかにそんなの関係ねえと思ってる人々だって、名誉毀損で訴えようとすれば出来るわけで、つか実際現行犯な訳でね。数が多い、毀損された側の親告罪という理由で黙認されてるだけで。
 そして生け贄は1人いれば誰でもよいわけですよ。おそらくとんでもないレベルのしでかし(ブログ名誉毀損がきっかけで大量殺人とか)が必要でしょうが、この調子だと起こりうるねえ。
 さらにその人柱で判例が出来てしまえば、プロバイダレベルでの管理が世論的に容認されることもありうるでしょうね。もうgooなんかが着手してるしね。一般人は、もう何も発言が許されない時代が来ると。みんな迂闊だなあ。

 ところでミスター梅介の法律漫談(苦笑)が本当ならばの話だが、名誉毀損って基本的に流布した風説・情報が事実でなきゃいかんという話を聞いたことがあります。
 一休の寺で和尚の団子が食われたというエキサイティングかつサスペンスフルな事件が起きたと仮定して。
 ブログで「犯人は絶対一休だろ」と書いて一休に名誉毀損に問われたとして。もし犯人が本当に一休だったら無罪放免かな?とかまあ、そんな感じのことを日記に書いてる方を見かけるんですが、それはばっちり名誉毀損にあたります。無論それをして一休が何かしらの損害を被っていればの話ですが。
 もちろん、一休が犯人じゃなかったら「一休は犯人じゃないかと目されていた人物」という事実を公の場で流布したことになるから、結局変わらないけれど。