JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

俺は影響など受けない、というまやかし

 春吉に、四川料理専門なる看板がある店があってだな。前々から気にはなってたがなかなかその周辺は移り気が多くて、入るのをためらっていて。で、昨日その「長楽」(だったっけ、そんな名前)という店に入店。

 時間は平日の夜8時過ぎ、中華料理屋としては微妙な頃合いだ。入ると客はおらず、店を切り盛りしているらしい中国人の夫婦がのんびり、「世界仰天ニュース」を観ていた。

 オーダーは汁なし担々麺にした。先日プレイボーイ誌の「キン肉マン2世」作中にそういやそんな台詞があったなあ・・・というくっだらない理由だった。
 なぜか新聞の他に「拳児」が置いてあった。
 中国の方々にはこの漫画、何か感じるものがあるんだろうか。久々に読むと云、リアルに中国を感じる。場の雰囲気がそうさせるのか、不思議だ。
 テレビの世界仰天ニュースが、中国を映しだした。調理場に向かった奥さんを呼び寄せた主人が、おそらくは中国語で「ほら、○○省のあそこが映ってるよ」等と話し合っているのだろう。遠い目をした後、また調理場へ。

 しばしして、くっだらない理由で選んだそれが運ばれてきた。ラーメンマン先生はキン肉万太郎に本場の花椒をきかせまくった絶品と描いてあったが、そこに運ばれたものは・・・

 絶品だった。あまり美味しいので麺がなくなった後、担々麺の餡部分を必死に箸でこそいでまで。意地汚くなるくらいがっつかさせていただいた。今度、誰かを誘おう。

テレビ番組の「罰」自粛求める
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=324516&media_id=4

 思った以上に賛成が多いところにビックリ。やっぱり、自分だけじゃなかったのね。

 自分の敬愛するバンドの一つに「たま」があるんだけど、そのバンマスの石川浩司さんが「ガキの使い」に出たときの消費のされ方がね。
 彼の芸そのもの、もしくはその芸に対するリスペクトなどはまあ番組的には出してもしょうがないとはいえ。風貌、挙動のみをあげつらう笑いの為に出演・消費させられた感だけが残って、非常に後味が悪かった。本人はそういう意図の出演であると同意していたのだろうが、視聴者の自分としてはとてもだ。
 その後、松本人志が何かの雑誌で「いじめバラエティってのはいじめとはちゃう云々」などと高尚な観点を交えてお話しされておられたが、俺はあれをして何を抜かす、と思わんでもない。

 実際、この話は芸という視点ならオッケーだと思う。ステージで見せるのは構わないと思うんですよ。この場で行われてることは現実ではやっちゃいけないこと、という約束がある程度お互い理解されあってる状況だから。
 だが、全国放送のテレビのレギュラー枠だもんなあ。

 その程度の倫理観で作られ、垂れ流された「罰ゲーム」。そしてそもそもテレビに影響されない人間なんていないと思う。悪質な人の悪口を垂れ流しながら「これはテレビで言うとこのいじりじゃないかよ」なんて言ってる、子供の顔した大人なんてそう珍しくないだろ?そもそもテレビなんてここ数年は、悪事の免罪符代わりじゃないか。テレビから見放されたとたん犯罪者、ここ数年で何人出た?

 自分もまあ、人のいじりネタをネット上で展開することがあるんだけれど、行き過ぎないように細心の注意をこれからも払わねばなあ。そして、「お約束の場」をきちっと展開させることが大事。どんな場所でも、影響力は微々たるものでもあるんだし。

 そういや最近テレビ見てない。好きな漫画のアニメ化とか、いろいろと見たいと思っても全くテレビって見ない。何でだろうと思ったら、「流れてくる雰囲気がただ何となく、どことなく嫌」という答えしかないんだけれど、その答えの一つがこれなのは間違いないとして、あとは・・・何だろ?




 あと余談だけどこの記事の関連日記一覧、賛否両方向で文章力が如実に差があって・・・「一覧」を一つの作品として見ると素晴らしくおもしろい。客観的に、例えば日本文化を研究してる外国人とかがこれを見ると、おもしろいレポートを書いてくれそうな気がする。