JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

昨日のライブ

 最近写真を撮ってないので、行こうと思いいそいそと準備。
 不意に最近妹のところに行ってない事に気付き、ちょっくら向かった。
 こうした思い付きって、なんかいつも自分の思惑の邪魔をするよね、という予感がなぜかした。

 すると妹がデジカメを貸してくれることに。わくわくしてきた。
 なんだ、杞憂じゃないか。

 気がつくとオフクロがなぜか後から妹の家にやってきていた。
 急に「孫の髪を切りたいから車出していい?」と切り出した。

 出かける用事はこうしてついえた。
 行かなきゃよかった。やっぱり、予感どおり。

 昔から悩んでることなんだが、母も自分も不快感でしか自分の本音の感情を出せない人間なので、こんなとき凄く困る。ああ困る。自分も本音の感情を出すときはきっとキチガイみたいな顔なのだろう。悩む。

 いやあ、楽しかった。

 会場は住宅街のまんまん中、民家改造型のカレー屋さん。
 なんでも近隣から苦情が来たとかで、生声でやることにするとの知久さんのMCから「おるがん」「鐘の歌」「月のひざし」「あんてな」など、もう涙なしでは聴けない曲をいっぱい。昔、ドンの字に「プロポーズソングとして聞かせるならこんな曲」と聞かせたことがある「きみしかいない」も聞けて満足。「石の町」というたまとしてはレアソングもやってて懐かしくなりました。

 思い入れのある「学習」は感動したねえ。
 昔こんな小さな箱でばっかりやってた時代の、劇団ギガにいたときやった芝居。この曲をモチーフに自分の実話を取り混ぜて、菊ちゃんが脚本書いてくれたんだっけ。俺が主演でね。オーラス、マジ泣きしたもんな、あの芝居。
 いろんなことを思い出しました。たまはやっぱり自分の青春の一齣の、消すことのできない大きな彩なんだなあと思った次第です。


 終わったあと、苦情を受けて警察の方がやってきてました。
 なんつうか、すべての人が平等に健康で文化的な生活を送ることというのは無粋なもんだなあとふと思いました。そうか、あの歌を聴いて苦情なんだ。どなたかは存じませんが、無粋な心の石つぶてをありがとう。