JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

非日常の世界、という地獄道

亀田家三男和毅が北京五輪断念
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=169486&media_id=8

 すげえなあ。
 まっとうに学校に行かせる、テレビには出演させないだのちょっと頭を使うというかブレーン的な人間がいるのならば絶対やらない、またはやらせないことを全部やっちゃってるんだねー。
 「オリンピックに行く」という前提ならばそのためにクリアーすべきことはこなすのが筋ってもの。金髪の不良少年が甲子園で二日酔いで快投するような漫画を読んで、力さえあれば正道は曲げられるなんてへらへら笑うような、思考や価値観が中学生で止まった感じの層の人間の雰囲気を漂わせる。

 だがだ、彼らはそれを許されてきた人間といえる。
 実際にはこの親子がボクシングに対して、尋常ならざる苛烈な修練・訓練を自分たちに課してるのは看て取れるし、うちのオヤジのような市井の視聴者が目を細めて『やるじゃないか』と感心せしめた例の世界戦をやり遂げるような、まあ正道を貫く姿勢は持ってるとは思う。

 しかし彼らがいる場所は、あんまりにもどうしょうのない非日常すぎて、呆れるほど下品だ。
 その下品さに嘔吐を覚えるいい大人なんて今この国に、どれくらいいるものなのか。いても、今僕がこんな文章を書いてるように声を上げないのが美徳?そういってる場合じゃないんじゃない、この有様見たらさ。