JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

負け戦と知りながら真昼の出撃

「日本は死ぬ」仕分け痛烈批判
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1031973&media_id=2

 事業仕分けのニュースに熱狂する様は、戦中の人間が太平洋戦争のニュースに熱狂する様と似ている。
 戦うのが外か内か、どちらかに変わっただけ。
 負け戦をごまかしているという点で、多大に共通している。

 ガキの頃、親父が親戚づきあいで取っていた「赤旗」日曜版のおかげで左巻きだった自分。学校にあった「はだしのゲン」読んで、俺ゲンのおやじみたいになるんかなあ、大衆に染まらない思想に陥るって怖いのう、とか子供心に考えていた。
 まさか左巻きの人々のほうが狂ってしまうとは!!未来の俺からテレパシー送りたいのう。

 このニュースを肯定してる日記は、要約すれば「なんだかわかんねーけどこっちも貧乏なんだから黙ってろ」か、科学者にまつわる現場の事実をスキャンダルチックに、噂の真相風に並べ立てた恨み節しか見当たらないのが泣ける。


 そもそも私目は軽度の社会不適合者なので、10年も昔から「リストラ」だのに痛い目にあって無一文になった経験が何度もあるのだけれど、企業体がリストラ何ぞと口にしだした時点で大抵、糞も面白くない輩が真ん中に居座ったときだなあと認知している。おお、今度は国がそのリストラの手法を始めたか。
 どう贔屓目にしても、こんなニュースで熱狂する人間の気が知れない。
 「自分が切られることはない」と考え、リストラクチャー万々歳とするおめでたい思考には毎度毎度ゾッとさせられる。