JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

防府の土石流

 山口県防府の災害のニュースを、嫁と見ていた。
 防府は、秋芳洞に旅行に行った帰りにプロポーズをした思い出の街で、嫁も悲痛な顔で眺めていた。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=906201&media_id=4

 防災関係って本当にお金が下りない。
 「災害が起きるかもしれませんよ、でも起きなかったらどうすんの」
 災害なんてめったに起きないもんだからさ、そりゃ日々、後者の考え方をしてしまうよね。

 それでも、限られた下りてくる予算で日々防災対策は進んでいく。
 でも、全ての要望に対する対策が行き渡るとは限らない。
 田舎を走ってると、バス通りの県道として太線で示されてる道路が、1車線ガードレール無し、斜面は未対策の山道、なんて実際田舎じゃざらだ。
 なぜなら、そりゃもう当然で、思ってる以上にお金がかかるから。
 何気ない数メートルのコンクリート法面に、いったいいかほどの金額がかかってるか。またその維持に、どれくらいの労力と技術がつぎ込まれ、それに見合う金額がつぎ込まなくてはならないか。
 道路ですらそうなのだ。いわんや、河川をや。

 個人的な話なんだけど、その防災系から頂いていた仕事がなくなって、生活が凄く困っている。道路特定財源叩き辺りからどうもそういう流れなんだけれども、要はその辺に今まで以上に、さらにお金が下りてないだけって話。自分はそれをリアルに知っている。
 ニュースで見たが、被災した箇所は来年砂防工事を始めるはずだったという。
 「幸い災害が起きない」ということをよしとして、そういう危険箇所がお金が下りなくて、対策工事を先延ばしにされている例は実際かなりある。ここは、大変運が悪かった事例ということになるのだろう。謹んで犠牲者のご冥福を祈りたい。

 今度の選挙の公約みたいな話で「高速道路無料で財源は自動車税増税」だの、のんきな話が流れている。それが実現したら残念な話だが、道路系・高速道路系では防災日照りの流れは加速するだろうなー。