JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

俺VSs様VS子供

 所用で実家に戻る。
 詳しい話をいちいち書くことは避けるが、老いというものに直面した一日。
 肉体的、社会的、あらゆる意味での力というものが、いつまでも続くものじゃない。そんな単純な事象の残酷さをまざまざと見せ付けられた一日だった。

 そういえば、昨今の会社人間のトレンドは「マッチョ」です。なんでも一人で青天井に、力や付加価値をつけていかなくてはなりません。まあ、上等でしょう。
 でも、そのマッチョ志向に容赦なくぶっかかる冷や水がこの「老い」です。

 そりゃあ鬱も増えるわな。


 ゲーセンでスト4を久々にやったら、とにかくコンピューターでも攻略しにかかっとんのかとしか言いようのない動きのプレイヤーにぶち当たる。
 ザンギで手持ちの本田を倒されたので、立ちスクリュー対決とかそんな風で盛り上がるかと思ってザンギで乱入、スクリューを二回決めたら、ボディプレスから延々小パンチしかしない。そういえば本田の時は、大部分しゃがんだまま待っていた。

 お前がそうやって窮窮と守ろうとする「ゲームにおけるオレの強さ」なんてなあ、人を不愉快にさせるだけで何年もしたら跡形もねえんだよ!!残酷に、惨めな形で消えちまうんだよ!!何でそんなものを捨てて、今このときの一瞬でも、他のやつと楽しみを分かち合おうと出来ねえんだ!!

 猛烈にそんな感情が沸いた。
 当然だけど、純粋に多数決で俺の感情のほうが間違っているということは知っているので、スゲエさびしい気持ちになる。俺、本当にいつまで経っても餓鬼だ。

 大野城の店でQMAをやってたら、甥っ子くらいの年の子供が隣でプレー。おそらく高校くらいのカリキュラムでしか出ないような問題が出るQMAの前に絶賛撃沈中。

 手伝ってあげたら大喜び。

 そこに久々にSくんが来店。
 …おんなじように手伝ってやがる(苦笑)。
 しばらく子供おおはしゃぎ、二人でかわるがわるアドバイス

 しばらくやってると同突してしまった。
 決勝は二人ともボロボロだったがお互い3回戦まではスゲー勝負だった。

 子供が好きなやつに悪いやつはいない。
 お互いにそう思ったろうな、とひそかに思った。



 ・・・ってね!
 ちょっと、おセンチだったかなー、おじさんはー。