JIMA-DON

ニシジマオさん(自称日曜音楽家)の日常と散文駄文

星落秋風五丈原

 ああなるほど、常套手段ってやつだね。

 あの短い実習を経て「アウト」と判断し、時給換算しかないのですがよろしいですか、なんて来るとは、まあ計算通りと思うわけよ。
 そこを敢えてハマって、這い上がってってのはね、若くないとできないわけで。
 なるほど、あたしゃコケにされたって訳だ。

 この会社、大型契約先に自分の母校(高校)が入っているらしい。ひょっとしたら、自分の学歴を見て「落としたら何言われるかわからないから、とりあえず入れよう」とでも思ったのか、という推測すらできる。さらに「上手い具合に自分の所為と思えるような落とし方をしよう」なんて邪推すらしたくなるよ。

 まあ、邪推は当たってると思うんだよね。
 無理を言ってこの会社の事務所のほうにお邪魔させて、見学させてもらったときに。バイトの兄ちゃんがいたんだが、このバイトくんがこっちを見たとき「ああ、こいつが噂の」的な態度を取っていたんだよね。
 若い子は顔に出るじゃない。

 とりあえず一言いえるのは、うん、だまされました。バカを見ました。
 笑わば笑え、骨は拾うな。

 とりあえずこの会社に、辞退の挨拶とかをしなきゃいけないと思うのがめっちゃ苦痛です。
 そしてもう一つ、もうやめて!!求職活動用のヒットポイントはもう0よ!!



 しかしホント思うが、つーかさあ。
 二日間の見学と実地、日当らしきものはまだいい。交通費も出てないんだぜ!!
 ざけんじゃねえよ!!

 一週間後連絡は来た。
 実地の見学と、テスト的なことをすると一言告げた。
 採用された以上、これは研修→実地というようなものだな、と思い込んでいた自分だったが、この考えはあまりにも甘かったわ、うん。

 とりあえず現地に向かい、所定の場所に行く。これがまた、見事なまでに出迎え的なものは何もない。しかし初日の見学自体は実はたいへん有意義だった。身震いに近いものがしたし、レポートを提出することになってもそれなりのことが書けるようしっかり見聞きしておかねば、と大量のメモをとってたのは事実だ。 

 しかしまあ、二日目。
 実地テストは、いきなり自分に何の課題も説明もなく、現場のノリで現場の作業をこなすようなものだった。
 こちらはほぼ未経験なのだ。さくっとさもその道のプロのよう振舞えるわけでもなく、戸惑ったまま終了。
 流石に落ち込んだ。

 さて、またそれから一週間近くが経って今日電話があった。
 「実地テストの結果が不合格なんで、契約社員でなら取るよ、嫌ならやめてね(シドニイシェルダン・超訳)」。

 …!?

 (つづく)

 先日、合格通知を賜った会社。
 本当に呆れた。

 合格通知が来てこちらから確認の電話をかけたあと、所定の日までに来るようにという文書通達以外およそ一週間何も連絡がなく。
 その後個人面談ということだったのだが…。
 ここから正直、おかしかった。

 ともかく、「君の場合はまあたくさんやれば時給は入るから」「契約でね」とそういう話を一方的に始める。こちらが「時給ってのは聞いてないぞおい」的な話をオブラートに包んだ表現で口を挟むと、なんとなく鬱陶しそうな声の表情をして「うーん、まあそうですか」とはにかみながら話を変えに行こうとする。結局給料がいくら出る、どういう勤務形態、そういう話はなんと、

 「この前ちょっといろいろ失敗をしましてね。とりあえず働いてもらうのは10月からで、それに向けてうちも定まっとらんのです」

 という一言で返される有様。

 結局何一つ有意義な話が聞かれず、こちらも
 「未経験ですがよろしくお願いします」
 と平に挨拶をしたことだけが印象に残っているだけで、正直狐につままれた気分でいっぱいだった。

 「また、テストというかそういうのをしますので、連絡するまで待っていただけますか」

 その日は帰宅。
 それから一週間近く待たされるとは、思いもしなかったが。

 (続く)

 かなり、ショックなことがありました。

 しばらく何もかもやる気がおきません。
 んー、まあ、手痛すぎる敗北ですね。
 相手の責任にするべき、こちらが怒るべき点がいっぱいあるのですが、それを凌駕する実力の不足は如何ともしがたかった。むしろ自ら思うにそうでなくてはいけなかったのに、それが備わっていなかった。努力不足でした。

 まあ、いつかその辺も含めてどんだけ酷い目にあったか、笑って話せる日が来るといいなあ。